最近のトラックバック

  • 20080921

建築

  • 宇多野ユースホステル
    木造建築を中心とした木材利用についてのアルバム

2012/01/25

但馬みえスタンプ解題

2月18日から但馬みえフィギュアとスタンプのセットが販売されるらしい。で、スタンプの印影の詳細が示されている。こういうのを見つけるとつい解題してみたくなる。

まず、散らばっているカードであるが、但馬みえが百人一首の名手であるという設定なので、これは百人一首なのだろう。

右側には風景が描かれているが、青空に雲、そして大江山であろう。なぜなら但馬みえのお気に入りの句は「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」であるからである。ならば、手前に描かれている道は当然「いく野の道」である。

そして鳥。これはちょっとビミョーなんだけれどコウノトリということにしとこう。

左にはなぜか丸太が3本。これは仕事柄どうしても丸太に見えてしまうのだが、当然そんなハズはない。長考の末、これは丹後ちりめんの反物と断定した。その目で見ると但馬みえの背中あたりで反物が1本ほどけているのがわかる。

というわけで実にご当地な図柄なのである。ところが「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」の「天の橋立」が欠けている。 画竜点睛を欠くである。ま、これは、このスタンプの本物は天橋立駅に置かれるということでクリアなのだろう。

さて、「いく野の道」の「いく野」たが、福知山市生野だという。京都から行くと三和町あたりの河岸段丘地形を抜けて平坦地に出たあたり、ようやく福知山に着いたという感じのところだ。これはこれで味わいがある。

しかし、802年に開坑の生野銀山もあるのに、この句の詠まれた11世紀に、福知山市生野がそんなに有名だったのか。実は「いく野」については亀岡に比定する考え方もあるようだ。この場合、大江山は老ノ坂峠の大枝山ということになる。こっちのほうが説得力があるが、但馬みえのキャラとは整合しない。

ところで、この句だが、作者の小式部内侍には、彼女の句は実は母の和泉式部の作ではないかとの疑惑があり、ちょうど和泉式部が丹後に行って留守中の句会で「お母さんから手紙はきましたか」と皮肉られた上での即興だという逸話がある。「まだふみもみず」には「手紙なんか来てないよーだ」というニュアンスがあるとしたら愉快だ。

2011/11/04

旧出石郵便局

Img_0226cr2

1931(昭和6)年竣工といわれる旧出石郵便局である。現在は1階は土産物屋で2階は蕎麦屋として使用されている。昭和初期の近代化遺産を用途を変えて利用されているということに敬意を表するのではあるが、そのことを超えて、この洋風建築をいかに和風に見せようかという意匠上のせめぎあいがこの建物の見所とさえ感じてしまう。

もとの建物のみに着目してみると、モルタルによる意匠や、幅の狭い窓など、昭和初期のアイテムの揃いようは、あとスクラッチタイルがどこかにあれば文句なしという感じだ。

Img_0227cr2

郵便マークのレリーフも健在で大変にわかりやすい。

Img_0228cr2

この付属棟は上端部の意匠も母屋と異なりすこし凝ったものになっているし、このレリーフも美しい。しかし、この棟の2階は倉庫?ということは蔵イメージの建物なのかも。

ともかく、そんなことより、やはりこの建物は洋風建築を和風に見せようという努力の部分が白眉であろう。

2011/10/18

JR山陰線 福知山市夜久野町末、日置の架道橋

Img_0134cr2

JR山陰線の京都府福知山市夜久野町末の府道526号をまたぐ架道橋(地図A)である。桁部はコンクリート製に置き換えられているが、橋台部は竣工当初のままである。

Img_0135cr2

れんがはイギリス積み、隅石は江戸切りとJR山陰線の架道橋としては標準的な仕様である。れんがの寸法は16測定の平均で219.7mm×105.2mm×54.2mmで、平均値だけ見れば厚めの山陽新型といったところだが、長さにおいて222mm前後もかなり認められたことと、近くの架道橋が並型であったことから並型としたい。

Img_0138cr2

この橋は別件。さきほどの府道526号の架道橋の少し京都側の京都府福知山市夜久野町日置にあるおそらく架道橋(地図B)。こちらも桁はコンクリート製に置き換えられている。

Img_0136cr2

橋台はれんがイギリス積み。隅石はない簡素なものである。れんがの寸法は10測定平均で223.3mm×107.2mm× 55.3mmで、こちらは並型。ここが並型で、豊岡市日高町のJR山陰線架道橋も並型であったことから、先ほどの府道526号の架道橋も並型であろうと推測した。これで、JR山陰線は福知山から豊岡にかけて広く並型であることが予測される。JR山陰線余部付近の構造物では厚めの山陽新型ないし山陽新型という測定値があるが、いずれも測定数が少ないので最調査したい。


大きな地図で見る

2011/10/16

KTR 田鶴野橋

Img_0133cr2_2

KTR宮津線の豊岡~但馬三江間にある小さな架道橋。KTRは架道橋とか橋梁とか避溢橋などなどJRのような橋の呼び分けをしていないのか。簡単に「田鶴野橋」とのみ書かれている。

Img_0128cr2

銘板はこれでも比較的読みやすいほう。

昭和四年 辰契橋(1151)
川崎車輛株式会社製作
活荷重 E33
鐡道省
-----------
材料 L入■製■所
日本鋼管會社
■■■■會社
山崎■■製鋼所

これもE33規格。「辰契橋」というのは辰年に契約した橋という意味で、昭和3年契約ということになる。

2011/10/10

KTR宮津線 東畑橋梁

Img_0065

KTR宮津線の豊岡~但馬三江間にある小さな橋梁である(地図A)。「橋梁」としたが、これは塗装の記録表示に「橋りょう名」とあるのでこれを採ったのだが、実際にこの構造物下に水路はなく、そういう意味で橋梁ではない。架道橋か避溢橋だろうが、避溢橋という線が正解だろう。

Img_0070cr2

小さいが、実に異様な構造物だ。桁橋なのに、下にコンクリート構造物があり、しかも下の構造物は桁と接していない。このコンクリートはおそらく橋台部にかかる土圧の対策のために付けられたもので、後付けの可能性もある。というわけで、パッと見、実に威圧感のある橋である。

Img_0067cr2

このコンクリート構造物は3重にもなっている。

Img_0068cr2

桁にある銘板。例によって読みづらいが、

昭和四年(■■■ 1256)
・・・・工場製作
活荷重 E-33
鐵道省
--------------
材料
I:八幡製鐵所
C:仝上
L:日本■■■■■■
鈑:■■■■■■■■
鋲:■■■■■■所

といったところが読める。E-33といえば、余部鉄橋と同等の設計基準であるから幹線規格だ。

Img_0072cr2

線路脇に上がる小道があり上がってみるとトンネルの坑口が見えた(地図B)。コンクリートの打ちっぱなしである。


大きな地図で見る

新見市の映画ロケ地

ひょんなことから、新見市でロケして作られた映画が2本あることを知った。一つの「瑠璃色のカップ」はYouTubeで冒頭8分を見ることができるが、もうひとつの「バッテリー」は予告編しか見られない。というわけで、本日、わざわざDVDをレンタルしてきた見たのであった。

まずは、「バッテリー」。39分20秒あたりも新見っぽいのだが、場所は特定できていない。

03

で、まずは1時間28分22秒のシーン。キャッチャーの永倉豪の自宅という設定だが、竹本邸(地図A)。和洋折衷の近代建築だが、建築年代とかはよくわからない。私もいちおう写真は撮ってきたが突っ込みどころがわからずブログ等でも未紹介である。

Img_3004

04

上の写真は1時間33分26秒あたりのシーン。竹本邸の内部である。ちなみに竹本邸は一般の者が内部に入ることはできない。

05

で、クライマックスの自転車ラン。スタートは新見市立図書館前(地図B)(1時間50分2秒あたりから)。ここから北へ。

06

左の白壁は温故館(渡辺屋敷)(地図C)。

07

ここで、左にターンして西を向く。

08

すると、銀座通りのアーケードが見えてくる。自転車のいる辺りが田原屋(地図D)。田原屋は紹介済みだが写真を掲げておこう。(ここまでのコースは地図赤線)

Img_2972

09

ここで、一気にワープして銀座通りの北のはずれに飛ぶ(ここから地図緑線)。もう少し行くと、

10

おなじみ、佐々奈美精肉店(地図E)。「瑠璃色のカップ」でも佐々奈美精肉店はしっかり写っている。鉄板のロケ地。私の写真も再掲しておこう。

Img_3099

11

で、江道橋(地図F)。

13

これが、新見ロケラストシーンの江道橋を南側からロングで撮ったシーン。後ろの茶色の建物は、准フォレスター研修1回目が開催された商工会議所(地図G)。

さて、「瑠璃色のカップ」である。

01

24秒あたりの御殿町地区近くの高梁川(地図H)から市街地方向を見たシーン。

02

江道橋(地図F)(27秒あたり)。江道橋も鉄板か。なぜ、御茶屋橋でないのか。

03_2

カツマルギャラリー(35秒あたり)。御殿町エリアの中心部にあって土産物なども買える。佐々奈美精肉店や横内病院の絵葉書はここで買った。

04_2

宮脇書店フリーウェイ新見店(地図J)(48秒あたり)。これは、駅前から180号線に出たあたりにある本屋。機関誌「高梁川」はここで買った。

06_2

三味線横丁(地図青線)(1分12秒あたり)。私の写真も再掲しておくが、基本的に三味線横丁はこの撮り方以外無理なんだなぁw。

Img_2992

07_2

で、佐々奈美精肉店(地図E)(1分22秒あたり)。

さて、全体的にみると「瑠璃色のカップ」はカツマルギャラリーや三味線横丁が入っていかにも新見というカットで、「バッテリー」はさり気なく地方都市という押さえ方である。およそ映画監督というのはその町のカラーというのを出すのは抵抗があるのかもしれない。であるからこそ、原田巧(ピッチャー)は(ロケ上は)高梁市に住んで、永倉豪(キャッチャー)は新見市に住んでも違和感がないのである。

このあたり、各地にあるフィルムコミッションの難しいところだろう。何でもない景色にこそ値打ちがある。


大きな地図で見る

2011/10/04

神美鉱山跡 横坑

Kamiyosho_mine_2

2011年10月2日、神美鉱山跡を再訪し、立坑の一番奥まで行ってみた。概ねの構造は上図のとおりである。前回も最初の分岐までは到達したが、この分岐で少し崩落していたので引き返して来たのだが、今回は全部踏破した。

なお、上図は概念図で方位、距離は正確なものではない。方位については概ね上が南になる。入り口から分岐までは感触としては50メートルくらいである。

分岐点から、ほぼまっすぐに進むと立坑に達した。この立坑は上向き、下向きともに掘削されており、上部は貫通はしていないようで真っ暗である。写真は立坑の上を見上げた写真。

Img_0025cr2

私は、なんとなくこの横坑は長谷側の立坑とつながっているのではないかと思っていたが終点が立坑となっていたので、おっとこれは立坑とつながっていると思ったが、前述のとおり貫通はしていないようである。ただ、写真を見ると、木組みに崩落した石が溜まっているようにも見える。もう少し強力なライトで照らしてみたいところだ。

ということで、この立坑は長谷立坑とつながっていて崩落で詰まっているとも思えるし、つなごうと思って途中でやめたとも考えられる。簡単な測量をしてこの位置を特定するのもいいかもしれない。

2011/09/30

新見市 城山公園

Img_3614cr2

岡山県新見市の城山公園は豊岡市でいえば神武山公園のようなところである。この城山公園について何より気になっていたのは田山花袋の「蒲団碑」なるものがあることである。このブログでおよそ文学作品に触れたことがあるといえば、この田山花袋の「蒲団」くらいのものであろうが(->こちら)、その「蒲団」の碑がなぜ新見市にあるのか。

それは、碑に引用された「蒲団」の本文を見ればわかる。主人公宅に下宿する女の子の出身地が新見という設定のようだ。そういえば、岡山県という記憶はあるが新見だったのか。なんというか、奇遇である。

Img_3612cr2

城山公園のモニュメントその2はこちら。これもまた、ずいぶんインパクトのある作品である。「鬼だらけの里新見」。新見には鬼絡みの伝説が多数あることから、一時、このキャッチフレーズで行こうしていた時期があったようだ。ネットを見ると、例の佐々奈美精肉店の向かいあたりに「鬼だらけの里新見」の文字が入った電話ボックスがあるようだ。きょう、また佐々奈美精肉店のコロッケを昼食に食べたのだが、そのときに、この電話ボックスは目に入っていたが近寄って眺めはしなかった。悔やんでも悔やみ切れないところだ。 境港の「水木しげるロード」の二番煎じの香りもしないでもない。

Img_3618cr2

お次は水道施設。水道施設があるのも、豊岡の神武山公園との共通点である。写真は、貯水槽の擁壁。ちなみに、神武山の貯水槽は現在は使用されておらず、撤去が検討されているらしい。

Img_3615cr2

そして、最後は、4等三角点。これは、事前調査済み。しかし、まさか4等三角点の分際で蓋付きとは。

ついでに基準点絡みを2点。

Img_3568cr2

これは、道路工事の工事銘板。たつの市で幾つかこのようなものを見たことがあるが、但馬では見たことがない。新見市で発見。

Imag0025

ピントが甘くて申し訳ないが、新見市の高梁川の川岸で見つけた基準点。川岸なので河川距離標と思われるが、河川距離標お約束の乳首状ではなくプラスマークである。文字は全く読めない。

2011/09/25

福知山衛戍病院の絵葉書

201104042021339ee

べーさんのサイトからぱくってきた写真だが、福知山衛戍病院の遠景という絵葉書だ。後ろに山が写っている。

Eiju

で、GoogleEarthで再現してみるとこんな感じ。ふむふむ、伯耆丸から北向に撮った写真であることがわかる。

Img_3551cr2_2

というわけで、きょう、同じアングルの写真を撮ってみた。山があんまり見えないけれど、ま、こんなところか。ただ、もう少し高いところから、そしてもう少しロングで撮っている感じがしてきたので、再調査だな。


2011/09/23

豊岡市 神美鉱山の横坑のコウモリ

Img_3550cr2

9月10日に神美鉱山について書いたが、横坑は見つけたが水があって長靴に水を入れてしまったと書いた。で、本日(9月23日)、ウェダー持参で横坑に入ってきた。

Img_3525cr2

で、コウモリは予想通りいた。上の写真はユビナガコウモリ。

Img_3501cr2

こいつは、キクガシラコウモリ。

Img_3543cr2

ということで、来夏はここの出産哺育の確認だな。

«新温泉町青下の用水路