豊岡の看板建築
12 Mar.2000
兵庫県豊岡市大開通り
看板建築とは、藤森照信先生が言い出したもので、「たいてい木造の2階建て屋根裏部屋付きで、店の前面を衝立でもおっ付けたようにノッペリと立て板状に作り、その立て板に金属板を貼ったり色モルタルを塗ったりして、色んな飾りを作り出している」ものと定義(?)されています。詳細は、ちくま文庫「建築探偵の冒険」などを見ていただくとして、これが、若干定義から外れるものの、豊岡市にもかなりの量存在するので少しご紹介しましょう。
今回は、市役所より東側です。
豊岡の看板建築の中で、格調の高さではこの鈴木自転車店が一番だと思います。このこった作りの装飾はただものではない。
何かの看板をはずしたあとがありますが、もともとは何屋さんだったのでしょうか。もともと自転車屋さんとは考えにくい。
アーケードの上下が別世界のようなところが面白いと思います。
私が1981年初めて豊岡に着たときすでに気になっていたのがこのBOB。古い看板建築に手を入れてこの様式を現代に生かしておられる。
となりの、「人形結納の谷山」はもっとも簡単な看板建築ですが、これが、豊岡の看板建築の典型のような気もします。
行列の出来る肉屋「和田精肉店」です。ここは、残念ながら、かなり手を入れられていて、現代風看板建築になっていますが、形的には、豊岡典型タイプの様式です。
市役所の東側はこんなところだと思います。またこんど西側を紹介しましょう。
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