MSX ゲームリーダーだ!
きのう、MSXゲームリーダーが届いて、きょう、はじめてPCと接続して動作させてみた。
MSXゲームリーダーとは、パソコンのUSB端子につないで、MSXのゲームカートリッジを作動させるもので、20年近く前のMSXカートリッジのゲームがパソコンで遊べると言う、極端にしょーもなく、かつ奥の深いハードである。消費税送料とあわせると1万3千円以上もするのだ。金銭感覚が麻痺している人しか買わないであろう。
MSXの説明も必要だろう。MSXは今からちょうど20年前に家庭用コンピュータということで、コンピュータを家電感覚で売ろうという企画であったと思う。スペック的には、8ビットのZ80を3.5MHzで動作させ、メモリは64~256KB程度積んでいた。カシオやソニーや松下、東芝、ビクター、ヤマハ、バイオニア、サンヨーなど家電メーカーが競って販売していたものである。タモリや山田邦子、松田聖子、それとなんとかという自殺した女性タレント(岡田某だったと思うが)などがCMに出ていた。ゲームは後期にはフロッピーでも供給されていたが、基本はカートリッジであったと思う。
そのカートリッジをパソコン上で動作させてしまおうというハードがゲームリーダーだ。
で、私は買ってしまった。1986年作のドラゴンクエストをするために。そうドラゴンクエスト8とか7とか6とか、そんなんではなくドラゴンクエスト(数字なし)である。ウィンドウズ上でドラクエを走らせるとこんな感じだ。
はっきりいって、ゲームリーダーにカートリッジを差し込んで、PC上でドラクエが動いたのは感動であった。あ、動くという、あのパソコン黎明期の素朴な感動(ずいぶん久しぶりな感覚である)を覚えたのである。しかも、そのPCたるやセレロン2GHz、メモリは256Mである。あのころはZ80 3.5MHzでメモリは128KBとかへたをすると64KBだったのだ。ちなみにG(ギガ)とM(メガ)は千倍、MとK(キロ)も千倍の違いである。
この20年間の時間とはいったい何だったのか。パソコンの性能が当時の千倍以上になっているとはどういうことなのか。パソコンの性能が千倍になって、何ができるようになったのか。じつに哲学的なハードである。胸がキュッとなるハードである。1万3千円は高くない。(と思う)
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