今月の月刊むし(5月号)
今月の月刊むしは、「2003年の昆虫界をふりかえって」の特集だ。
目を引いたのは、甲虫界のところの「外来種問題」だ。毎年、「ふりかえって」特集の甲虫界では、この点についてのべられている。したがって、外来種問題の1年の動きを総括するにはこの記事が便利だ。
甲虫界における「外来種」問題とは、クワガタやカブトムシの生き虫の輸入の問題である。外国からの甲虫の輸入は1999年に種指定で解禁され、現在、許されているのは5百数十種類になっているという。
このことについては、ペット甲虫と外来種の問題を考えように詳しくまとめられている。ここで、いろいろ見ていると、池田清彦氏の輸入推進派の意見というのが非常に気になった。池田氏といえば、けっこういろいろな雑誌(ビーパルとか宝島30とか)にいろいろと書かれていて、それなりに尊敬していたのであるが、この文章を読んでがっかりしてしまった。
移入種(種だけでなく地域個体群も含むのだが)の問題は最近の保全生態学のトレンドだと思うのだけれど、日本などもともと移入種だらけだ、移入種も進化の過程の一つというように片付けてしまっていいのだろうか。書いている人が書いている人だけに影響も大きそう。
ところで、甲虫の外来種輸入ってなんのために必要なのだろうか。その根本的な所がよくわからない。
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