今月の「地理」(2004年6月号)
今月の「地理」は特集「インド ここがおもしろい」である。こないだ、シン首相が就任したりして、珍しくテレビのニュースとかでインドネタをしていたので、タイムリーな感じがする。
特集関連で8本の記事があるが、「インドにおけるIT産業の成長」「インドの選挙」あたりが面白かった。識字率の低いインドの選挙がどのように行われるのか。こんなこと考えたこともなかったので、実に楽しかった。知識は役に立たないほど面白い。
書評では「山菜採りの社会誌」がすごい。政治生態学(なんやそれ)の視点から、テリトリー制の形成と機能を「山菜採り」をケーススタディーとして解き明かした本らしい。そそるそそる。また、山菜の重点的産物を気候的な塗り分けが出きると論じているらしい。ふむふむ、そそるなあやっぱし。
「アーバンツーリズム」も、言われてみればなるほどだが、グリーンツーリズムのアンチテーゼである。ま、我が家などは毎日が「グリーンツーリズム」なので、旅行といえば「アーバンツーリズム」の傾向が強い。多分買ってまでは読まないだろうけど、視点としては目からうろこかな。
「子どもの初航海」は「生活者としての子どものありようを、地理学の研究対象としたもの」らしい。これも、とんでもなく面白そうではある。
書評が楽しい6月号であった。
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