生物多様性保全のための緑化植物の取り扱い方に関する提言【抜粋】
日本緑化工学会といところがまとめた「生物多様性保全のための緑化植物の取り扱い方に関する提言」です。自分用のメモです。
遺伝子情報は進化の長い歴史の過程で獲得されてきたかけがえのない自然界の遺産であり、遺伝子攪乱は遺伝子の学術的価値と資源的価値を消失させるもであることに配慮しなければならない。
また、植物種の不適切な利用による景観被害は、地域の自然に根をおいた地域文化への影響の問題としてもとらえられることから、緑化植物の扱い方については十分な配慮が求められる。
以上まとめると、生物多様性保全の観点から、(1)移入種の増殖による自生種の生育地消失の問題、(2)移入種と自生種の間の浸透性交雑の問題、(3)外来の系統の導入による在来の地域性系統の遺伝子攪乱の3つの問題が、緑化の関係者に対して投げかけられている。
中略
分布が連続する種にあっては、当面、都道府県より下位の地域レベルで、植物相の違いや自然保護の地域指定などを考慮して地域区分を行い、その範囲を地域性系統の移動許容範囲とすることが望ましい。
(日本緑化工学会)
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