「未来に残そう但馬の草花」
(財)但馬ふるさとづくり協会から「未来に残そう但馬の草花」というパンフが発行された。但馬を象徴するような草花が写真で紹介されている。もうひとつ発行の趣旨がよくわからないところもないでもないが、郷土但馬に生息する草花を知ることにより、これらを保護しようという機運を醸成させることは大事なことだ。
だが違和感もある。「草花」扱っているのに樹木が混じっているのはいいとしても、樹木は低木ばかりで、ブナやトチノキなどの高木を扱わなかったのは片手落ちだろう。そして、主にレアな種を掲載しているわりに、ミツバツツジやアセビなど超普通種も「普通だ」という注釈なしに掲載されているのは一般向けとしては説明不足のような気がする。特に、普通種にも「代表的な」産地を掲げてしまったのは、一般の方にそこ以外ではあまりみかけないような誤解を与えかねない。地図にポイントを落としたのも大胆不敵で、ちょっと恐ろしいことになるかもと考えられなくもない。
と、揚げ足取りをさせていただいたが、ま、植物の保護保全の機運を高めようという意気込みは大事で、とりあえずは歓迎したい。
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