今月の月刊むし(2004.10)-コブヤハズカミキリの分子系統樹
今月の「月刊むし」はカミキリムシ特集だ。
で、巻頭は、コブヤハズに関する濃い座談会。この中で、「ミトコンドリアCOI遺伝子によるコブヤハズカミキリ属の分子系統樹(近隣接合法)」という図が掲げられており興味深い。というか、私は、こういう分子系統樹というのが大好きだ。特に、ミトコンドリアによる遺伝子は母系遺伝するので、実際の形態とは異なった系統樹になったりすることが多く、みるだけでもわくわくしてしまう。
特に、今回は、当地但馬産のマヤサンコブヤハズの分子系統樹上の特異性が顕著に表れている。マヤサンコブヤハズが分子系統樹で3つに別れてしまうということも驚きだが、但馬グループのものは、フジコブヤハズやタニグチヤハズと同じ系統に乗っかってしまうと言うのが驚きの一つ。それと、すぐお隣の、京都府大宮町や大江町のものと系統が大きく異なるということもビックリだ。ちなみに、芦生産のマヤサンは滋賀や三重の系統となる。
まだ、もひとつ私が咀嚼できていない所もあるが、マヤサンコブヤハズというのは思ったより面白いものであることと、特に但馬産マヤサンがかなりユニークなものであるらしい。
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