きょうの雑誌 「三菱車は、本当に×か」
雑誌「CARトップ」の9月号臨時増刊としてこんなものが出た。副題というかキャッチフレーズは「第一戦で活躍する、自動車ジャーナリスト49人が語る「ミツビシ」」となっているが、そのとおり49人の投稿文がこれといった注釈もなく淡々と並べられている。編集者は中立を保っているように見えるが、結果としては、ミツビシに対する応援歌となっているように見える。
はっきりいって中身としてはどれもこれも「ミツビシは悪い所はきちんと正してガンバッテね。それにしても、車両火災をさもミツビシが悪いようにはやし立てるマスコミはけしからん」というようなトーンで、ところどころに面白い記述もあることはあるが、何かを得ようとして読むには少し重いかもしれない。
この本の正しい読み方は、たぶん、自動車評論家図鑑として、自動車評論家の違いを読み比べることだろう。点数をつけるのも面白いかもしれない。そう言う意味では「ミツビシ」というやや「微妙な」題材を扱っているだけあってこれがよいリトマス試験紙となっていて楽しめる。
あと、街頭インタビューも掲載されている。こちらも、なかなか面白い。ミツビシ車を見てどう思うかという問いに対して、「かわいそう」だとか「つぶれるのではないかと思う」と答えている人がいるかと思うと、「ランエボはかっこいい」というイカす回答をしている人もいてニヤリとしてしまう。
とりあえず、この時期、このような出版をした編集者と出版者に拍手だ。
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