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2004年9月

2004/09/30

今月の「WIDE」(2004.9月号)~「船と木材」

「WIDE」という雑誌は木材利用・木材加工に関する業界誌のようなものだが、9月号にユニバーサル造船の瀬川正行氏が「船と木材」と題して木造船について書かれている。

中身としては、日本の古い木造船と、掃海艇について書かれている。

日本の古い木造船については、鎖国のために竜骨を備えた強固な外洋船が発達しなかったことについて述べられているが、この辺りのことは漂流民のストーリーテラーである吉村昭氏がよく書いていることである。吉村氏は、竜骨方式が使われなかった理由を、鎖国体制維持のために強固な船舶を造ることが禁じられそのために竜骨方式も禁じられていたというように述べられているが、瀬川氏は、幅広の厚板が容易に確保することができたということを理由に挙げておられる。厚板の確保は誘因で、禁じられていたというのが本当の理由のような感じがする。

さてさて、掃海艇だ。日本の掃海艇は木造船で、それは木造にすることによって磁気を減らすことができ機雷の爆発を防ぐことができるというようなその筋の人にはありきたりのことが書かれているのだが、筆者の瀬川氏が掃海艇の設計をしているというのが、すばらしく説得力がある。

せっかく、日本で(たぶん)数少ない木造船の設計者が書くのだから、もう少し紙数をさいてほしかった。

ユニバーサル造船株式会社
平成14年10月1日、日本鋼管株式会社と日立造船株式会社のそれぞれの船舶・海洋部門が統合してできた会社。

2004/09/29

今井雅之出演の「ええにょぼ」の再放送始まる

 NHK-BS2で、朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」の再放送が始まっている。このドラマは、舞台が我が家から近い丹後地方であり、確か一部但馬地方も舞台になっていたように覚えているがそのことと、あの今井雅之が出演していることが見所で、ドラマ自体はハズレだったと思う。今井雅之はこれがたぶんテレビ初出演ではないか。


ちょっとシャッタースピードが速すぎた。

NHK 再放送ドラマのページ

ぼくのラジオ

20040929.jpg
先日、L.L.Beanのラジオを紹介したが、これはデザイン的に私のラジオとよく似ていたので紹介したという経緯もある。で、私のラジオそのものも紹介したくなった。

SONY TFM-2000FというAM530kHZ~26MHzにFMが入るというもので、姉妹機にくらべFMが入るという上位機種になる。私が中学生のころにかってもらったので、かれこれ30年になるが、バンド切り替えのロータリースイッチの接触が悪くなっていること以外は完動だ。2FET+12トランジスタということを誇るころのラジオで、なによりもクリスタルを差し込む端子を備えているのが歴史を感じさせる。

いまどきのラジオは、PLLシンセサイザ方式といって、デジタル表示で周波数を合わせればばっちりとその周波数の局が聞こえるが、当時はクリスタルをさすことによってこれと同等のことができたのである。もちろん周波数ごとにクリスタルをそろえなければならなかったが。私は結局、このクリスタルというのは一つも手に入れることはなかった。

当時はBCLブームというのもあって、海外放送を聞いて受信報告を送りベリカードと言うものを貰うというのが、ごく一部ではやっていたが、私もこのラジオで、ベリカードをもらいまくった。

ただ、ロータリースイッチの接触不良も、若干、我慢の限界を超えるものであるので、なんとなくL.L.Beanのラジオにそそられたのであった。

今月の月刊「地理」(10月号)


今月の「地理」の特集は「日本の島」である。島・離島・孤島となれば、究極の孤島「沖ノ鳥島」であろうが、今回はこれに関する記事はなかった。しかし、究極の無人島「伊豆鳥島」と「南鳥島」の記事があり面白かった。

あと、日本の鉛精錬を担う「契島」、小規模特認校制度で越境通学奨励で島おこしをしている「佐久島」などが興味深く読めた。

と、さらっと流したが、ここ数年でもっとも面白い「地理」であることをもうしそえておく。必ずしも面白ければねっちりと書くとは限らない。

2004/09/28

Lands'End KIDS Winter 2004


海外の通販カタログばかり続くが、送ってくるのだから仕方がない。今回はLands'EndのKIDS Winter 2004だ。ま、子供服のカタログなので、普通なら見送りであるが、今回、ちょっとしたことに気がついたので、取り上げてみた。


べつになんの事はないパンツであるが、カモがある。日本では別に迷彩のパンツなんて珍しくもなんともないのだが、こういうアメリカの一般向けカタログではあまり見かけなかったような気がする。そういえば、L.L.Beanの今年のクリスマスカタログにも子供向けのカモがあったような気がする。いよいよアメリカでもはやり出したか迷彩。

ちなみに写真のカモのパンツは、Tots(幼児向け)が$24.5、Boys(もう少し大きいサイズ)が$29.5

Lands'Endのサイト
アメリカにての迷彩柄について

The Smithsonian Catalogue Holiday 2004


スミソニアンカタログのクリスマス版が届いた。家族に聞いてもだれも注文していないという。L.L.BeanやLandsendから情報が流れたのだろう。雑貨系のなかなか楽しいカタログだけど、子供向けはあるが、大人の男性向けハードというのがミリタリーウォッチくらいしかなくちょっと寂しい。

アジア趣味系はかなりある。アジア趣味といえば、サンダーバード(テレビ版)のジェフ・トレーシーだが、あのサンダーバード(テレビ版)に出てくる悪趣味なアジア趣味がそのまま載っている。ま、こういうのがアメリカ人にとってのアジアのステロタイプなのだろう。


これは"Longevity Towels"だ。直訳すると(というかこれ以外に訳しようがないが)「長寿タオル」だ。「壽」は「長寿」と意味が違うような気がするが。カリグラフィの味がいかにもアメリカだ。
ハンドタオル$25、バスタオル$30、セット$50。セットで5ドルお徳なのは分かるが、高すぎないか。1枚の値段だよね。写真には3種類の大きさがあるようにも見えるのが気になるが。

2004/09/27

L.L.Bean Christmas 2004


L.L.Beanからクリスマスカタログ(英語版)が届いた。

ちょっとそそったのは、このラジオだ。手回し発電機で内蔵2次電池に充電するというのはよくあるが、短波が受信できる優れものだ。しかも、外部電源端子付きだ。ただし、ACアタブターは付かないので別途用意する必要があるが(最悪、ジャック部分は自作の必要があるかも)。

アメリカ製品らしく、FMは88~108MHzで日本ではすこししんどい。短波も3.2~22MHzと上がちょっと狭い感じだ。「非常用」ライトが付く。

サイズは、5 3/4"H×6 3/4"W×2 1/8"Dとかなり大きめだ。手提げベルトが付くがここを改造するとショルダーストラップにできそうだ。値段は$39.95。黄、紺、緑、赤の4色。とくに緑がミリタリーな感じでよい。

L.L.Beanのサイト(米国)

2004/09/26

「ジパング」のアニメ


「ジパング」のアニメが10月7日スタートするという話だが(上の写真はジパング16巻の帯)、関西はMBSで10月30日から放映のようだ。この差はいったい・・・・。

とりあえず、我が家は地上波TVが写らないので、だれかに録画を頼まないといけない。

「ジパング」のアニメの公式サイト

白頭山

先日、ランドサット画像で作った白頭山の画像を掲げた所(コチラ)だが、その後、白頭山に関する情報にいくつか出くわしたので紹介しておこう。


まずは、白頭山にまつわる本だ。金基燦「空白の北朝鮮現代史 白頭山を売った金日成」と言う本だ。在日の方が書かれた本で若干感情移入の激しい本で重いところがあるが、それでも、白頭山にまつわる「領有権」問題の歴史が良く分かる本だ。



それと、たまたま見たNHK BS-1のマスゲームに関するドキュメント番組(製作はBBC)に白頭山が出てきた。思わずその部分だけ録画ししまったが、このドキュメンタリーは、白頭山を始めピョンヤンの町並みなど珍しい映像満載ですごかった。

白頭山は北朝鮮の名所というより、北朝鮮の国産み伝説の場所であり、また、その山の姿が美しいことから日本の富士山のような感覚を北朝鮮の方が持っていること、白頭山の火山湖天池の中心部を東西に横切るような形で中国と北朝鮮の国境が(現在は)あること、天池は世界で最も標高の高い火山湖であることなどなど新しい知見を得た。

いままで、ほとんど知らなかったことについて、たまたま、このように連続して情報を得られたというのが、なんとなく変な感じさえする。

2004/09/23

今月の月刊むし(2004.10)-コブヤハズカミキリの分子系統樹

 今月の「月刊むし」はカミキリムシ特集だ。

 で、巻頭は、コブヤハズに関する濃い座談会。この中で、「ミトコンドリアCOI遺伝子によるコブヤハズカミキリ属の分子系統樹(近隣接合法)」という図が掲げられており興味深い。というか、私は、こういう分子系統樹というのが大好きだ。特に、ミトコンドリアによる遺伝子は母系遺伝するので、実際の形態とは異なった系統樹になったりすることが多く、みるだけでもわくわくしてしまう。

 特に、今回は、当地但馬産のマヤサンコブヤハズの分子系統樹上の特異性が顕著に表れている。マヤサンコブヤハズが分子系統樹で3つに別れてしまうということも驚きだが、但馬グループのものは、フジコブヤハズやタニグチヤハズと同じ系統に乗っかってしまうと言うのが驚きの一つ。それと、すぐお隣の、京都府大宮町や大江町のものと系統が大きく異なるということもビックリだ。ちなみに、芦生産のマヤサンは滋賀や三重の系統となる。

 まだ、もひとつ私が咀嚼できていない所もあるが、マヤサンコブヤハズというのは思ったより面白いものであることと、特に但馬産マヤサンがかなりユニークなものであるらしい。

2004/09/21

温泉町ふれあい交流センターその後


温泉町の幼保センターに隣接するふれあい交流センターは、フレームが立ち上がってきている。前述のとおり、幼保センターはオウシュウアカマツの修正材トラスで、ふれあい交流センターはヒノキの接着合わせ梁である。


で、これが接着合わせ梁だ。接着だけで張り合わせたものであるが、現場では、ラグスクリューも併用している。構造計算上は接着がノーカウントでラグスクリュー止めで計算しているそうだ。トラスなので曲げがかからないからだという。接着あわせ梁は青垣町の木栄の品物。3つ重ね合わせると集成材になるからか、2つまでの重ね合わせになっている。

2004/09/20

小学校運動会


小学校の運動会があった。全校生徒130人ほどの小さな学校なので、こういう写真にすると実にこじんまりしている。

私が、ユニークな競技だと思うのは「学年対抗リレー」である。1年から6年までの6チームがリレーをするのだ。パイロンで折り返して帰ってきてバトンタッチなのだが、このパイロンの位置でハンディが付けてある。

これがそのパイロンの並びだ。走者は画面左からきてパイロンで折り返す。奥から1年生で最も手前が6年生だ。これを見ると、2年と3年、4年と5年は同じ距離だ。となると、2年と4年はやや不利なような気もする。6年と5年の差も少なく、これを見ると6年有利に見える。この「キャリブレーションカーブ」は毎年変わるようで、走者の走力をもとに決められているのだろう。となると、2年と3年、4年と5年は走力が逆転していたのかもしれない。

で、今年は1年生が優勝した。

2004/09/18

ジョロウグモ


庭にいたジョロウグモの写真。こういう生物写真をアップするのはずいぶん久しぶりな感じである。
腹側には赤い模様がある。


これは、別個体であるが、大きいほうが♀、小さいのが♂である。かなり大きさが違う。

最近の子猫(里親募集中)

2004.8.7生まれの我が家の子猫たちです。里親希望者はメールなどください。京都、大阪、兵庫、鳥取くらいなら配達します。


ファビア ♂
名前の語源は、WRCに出場しているクルマ、スコダ ファビアから。このネコのみ長毛系。こいつは引き取ってもらいました。


ツシマ(愛称:対馬丸)♂
名前の語源は、野生型の毛色なのでツシマヤマネコから。コイツも引き取ってもらいました。


ビーツー(B2、愛称:ビチュ)♀
名前の語源はビスマルク2世。ビスマルクは、こいつに柄の似た親猫の名前。お蔭様で、こいつは引き取られました。


イリ ♀
名前の語源は、イリオモテヤマネコから。こいつも野生型の柄。いまのところ(10月10日現在)コイツのみ売れ残っています。、

北朝鮮話題の場所のランドサット映像

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カシミール3Dで、スカイビュースケープ社が年2625円で配信しているランドサット映像で、北朝鮮の爆発個所とされている所(きのう韓国は爆発はなかったと発表したらしいが)を表示してみたものを、こそっと掲示してみる(2002.5.28撮影)。中心位置の座標はN41°21'30" E126°59'00"である。新聞に掲載された衛星写真とは鮮明度が若干落ちるが、こちらはカラーである。新聞の写真と比べてみると少し違ったものが映ったりしている。


こちらは、ランドサット画像とスペースシャトルが得た高度データを合成して作った同地点の鳥瞰図。カシミール3Dだけでこんなこともできる。遠くに高い山の裾野のようなものが見えるが、これが北朝鮮有数の名所、白頭山だ。で、白頭山の鳥瞰図も作ってみたがこんな感じだ。


白頭山という名前は知っていたが、火山湖になっているというのは知らなかった。たしかに、見ごたえのある名所にちがいない。

前にも書いたが、年2625円でこんなものが使い放題なのだ。まだ、日本周辺とカムチャツカ半島のみの配信となっているが、配信範囲拡大が強く望まれる。

カシミール3Dのサイト

2004/09/16

ヒノキの壁とスギの天井

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 豊岡市が、気比の海水浴場に建てた木造の公衆トイレである。太陽光発電の設備があるが、豊岡市は公共施設に太陽光発電設備を設置することを方針としている。市内に太陽光発電パネルの工場があるかららしい。ま、それはそれとして、このトイレの内装にはスギ・ヒノキがふんだんに使用されているのだが、こういう状況だ。
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壁がヒノキで天井がスギなのはいいんだけど、こういう状況でスギとヒノキが突き合わされると若干違和感があるような気もするが、いかがだろうか。火打はベイマツ(だったと思う。梁桁はベイマツ)。

建築ネタばかりだが、最近は仕事でこういう路線ばかりである。

柱の縦継ぎ

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大阪大学の今井教授は、無垢の木材を使っていろいろと面白いことをしていらっしゃるが、今回の新ネタはこちら。柱の縦継ぎ用のフィンガージョイントである。接合面を脱脂することで接着剤手塗りで十分な接着力を得ることができるようになったと言うことだ。接着のための圧締力は15kg程度ということで、現場接着も可能とのこと。接着部の強度は材部と同等以上ということで、接着後は接着部をまったく無視した加工ができる。たとえば、接着部にホゾ穴をあけることもOKらしい。

ということで、運ぶことさえできない長尺物を建築に使うことができる。合せ梁の技術と合わせると、無垢材を使ってどんなに長くても、どんなに梁せいがあっても悩むことはなくなったといえる技術だ。いまのところ、フィンガー加工機は1台しかないらしいが。

丸棒トラス

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以前に但東町のチューリップ祭りの物見台を木で作ることを考えているということを書いた(コチラの記事)が、丸棒トラスで作るということで話が進んでいる。で、15日、大阪大学の今井教授のところに行って、トラス組み立ての体験をさせてもらった。長さ50cm程度の丸棒で組み立てたが、組み立て自体は簡単なものである。物見台の場合、階段や手すりなど付属品の組み立てが厄介ではあるが、なんとかなりそうな感じにはなってきている。

2004/09/15

但馬ドーム

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10月23日~24日におこなわれる「但馬まるごと感動市」の打ち合わせと下見を兼ねて、日高町神鍋高原にある「但馬ドーム」に行った。木造ではなく、鉄パイプのトラス組みだが、内部で野球のできる大きさである。開閉式。

今回、久しぶりに見て思うのは、先日の台風18号で被害のあった出雲ドーム(集成材トラス)の部材の少なさである。ま、詳しいことは知らないが、木造とすることで自重が少なく、ああいったシンプルな構造にできたのではないかと思っている。台風の被害があったが、どこからか風が入ってめくれあがっただけのことで、構造に問題があったのではなかろう。

2004/09/14

ケヤキ合せ梁(軒桁)

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但東町の農家民宿「善」の合わせ軒桁である。近年、先駆的技術と称して合わせ梁の技術が見直されているが、この技術は過去の木材不足時代には盛んに行われたということをよく聞く。で、この建物で、従来のこのような技術をはじめてみたのであるが、こちらは、木材不足というよりは、ケヤキという高価な部材で軒桁をやるという事情があったような感じだ。

接ぎ合わせの接合方法はよくわからないが、ダボ接合かなと思うけれど、スパンもたいしたことないし、合わせ梁というよりは、意匠的な事情なのかもしれない。

2004/09/11

カントリー・ベアーズ オリジナル・サウンド・トラック AVCW-12330

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以前にWOWOWで、映画「カントリー・ベアーズ」を見たが、エルトン・ジョンはでてくるわ、ドン・ヘンリー(イーグルスのドラマー)は出てくるわで、音楽もすばらしいカントリー~カントリー・ロックばかりで、すごいというか手の抜かれていない映画だと思い、それでサウンドトラックCDに手を出してしまった。映画の最後のクレジットにプレイヤーの記述があまりなかったので、その辺りのデータも見たいということもあったのであるが。

ブルーグラスファンとしては、映画の最後の出演者へのインタビューのシーンで流れるブルーグラス曲が気になるが、この曲は、ベラ・フレック、サム・ブッシュ、ジェリー・ダグラスだ。CDのクレジットではサム・ブッシュはフィドルとなっているが、マンドリンも一応弾いているのでご安心を。

ドン・ヘンリーは、2曲で歌っているが、この人が歌うだけで、実にイーグルスサウンドになるのだということがよく分かる。エルトン・ジョンは映画では比較的よく映っているしセリフも割とあるのだが、サウンドトラック盤では1曲のみ。

前にも書いたが、こういうカントリー音楽を下敷きにした映画というのは、日本ではだめだということになっている。しかし、アメリカではきっと正反対なのだろう。ディズニー映画ということで手が抜かれていないということもあろうが、アメリカのカントリー音楽映画というのは、この程度のことは普通なのかもしれない。

ボックスビーム(実はトラスビーム)

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 日高町の「木の薫る土居交流促進センター」の大会議室(大広間)の7mスパンに使用したボックスビームである。7mスパンをどのように解決するかという課題に対するひとつの答えだ。通常、このような木造においても、こういう長スパンは鉄骨などで逃げることが多いようだが(低コストのためには合理的な方法であり批判するものではない)、今回は、林野庁の補助事業ということで、木材を使う必要があった。で、

集成材 結局高い
合せ梁 縦継ぎをしないと意味がない(ま、ホームコネクターとか使ってもよかったが)

というような消去法で、じゃ、ボックスビームとかIビームとかはということで、ボックスビームに挑戦することにしたけども、梯子状の構造物に合板をくぎ止めでは、くぎ止め部分の構造計算ができないというので、筋交に鋼棒を入れてトラス構造としている。したがって、実際の所、構造計算上、合板はノーカウントである。だから、これは構造計算上はトラスビームなのだ。面材くぎ止めの資料も見つかったので、次回は本当のボックスビームに挑戦したい。ちなみに、今回のボックスビームは、スギ材と構造用合板使用、梁せいは75cm。

設計(構造計算も)は、日高町の木本建築設計事務所。

2004/09/10

ラリージャパンが済んで

 先週末はラリージャパンであった。私としては、あの三菱自動車のこともあるし、なんとか奴田原にがんばってほしかったのであるが、奴田原はまさかのリタイア(しかもメカニカルトラブル)であった。奴田原は、sport-iの特番にも生出演したりしたが、BS日テレの番組ではミツビシ車はまったく映らなかった。

 というわけで、今回のラリージャパンは、なんか「スバルの、スバルによる、スバルのためのラリー」に見えてしまう。スバルが社運を賭けたのもよくわかるが、ミツビシ(もっと言えば、トヨタも)不在のラリーとなってしまって、一人勝負となってしまったのが残念だ。そう言う意味で奴田原にひとつ頑張って欲しかった。

 雑誌「ラリーエクスプレス」も今回は通常より1日早い9日発売だったが、パニやんのコックピット日記健在である。それにしても、この連載はスゴイ。

2004/09/04

きょうの戦利品

20040904.jpg

今週末はラリー・ジャパンである。北海道で開催されるが行くほどお金がないし、CS110°のsport-iで放送される番組で我慢することとしていたが、スバルに行くとラリージャパン記念スバルオリジナルペットボトルホルダーがもらえるというので、行って来た。ついでに、ラリージャパンのガイドビデオ(6月頃製作されたもの)も貰ってきた。

ペットボトルホルダーは対したことなかったが、ビデオはけっこう面白かった。ほかに、ラリージャパン関連のパンフやチラシもいっぱいあって、スバル販売店は行く値打ちありです。

2004/09/01

きょうの雑誌 「三菱車は、本当に×か」


雑誌「CARトップ」の9月号臨時増刊としてこんなものが出た。副題というかキャッチフレーズは「第一戦で活躍する、自動車ジャーナリスト49人が語る「ミツビシ」」となっているが、そのとおり49人の投稿文がこれといった注釈もなく淡々と並べられている。編集者は中立を保っているように見えるが、結果としては、ミツビシに対する応援歌となっているように見える。

はっきりいって中身としてはどれもこれも「ミツビシは悪い所はきちんと正してガンバッテね。それにしても、車両火災をさもミツビシが悪いようにはやし立てるマスコミはけしからん」というようなトーンで、ところどころに面白い記述もあることはあるが、何かを得ようとして読むには少し重いかもしれない。

この本の正しい読み方は、たぶん、自動車評論家図鑑として、自動車評論家の違いを読み比べることだろう。点数をつけるのも面白いかもしれない。そう言う意味では「ミツビシ」というやや「微妙な」題材を扱っているだけあってこれがよいリトマス試験紙となっていて楽しめる。

あと、街頭インタビューも掲載されている。こちらも、なかなか面白い。ミツビシ車を見てどう思うかという問いに対して、「かわいそう」だとか「つぶれるのではないかと思う」と答えている人がいるかと思うと、「ランエボはかっこいい」というイカす回答をしている人もいてニヤリとしてしまう。

とりあえず、この時期、このような出版をした編集者と出版者に拍手だ。

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