今月の月刊地理(2005.8+増刊号)
今月の月刊地理の特集は「地球温暖化がわかる」だ。はっきりいって「これって地理?」という感じだけれど、学校の地理も環境教育しないといけないということなんだろう。この傾向は増刊号の「地球に学ぶ、新しい地理授業」のほうを見るともっとはっきりする。こちらを読むと、地理授業のトレンドは環境教育だということがわかる。
最近の月刊地理によると、教科としての地理も斜陽なようだ。これは、林業との共通点とも言えるが、環境教育を目指しているところも共通点だろう。
月刊地理のほうの「新しい「地理」を創る」第3回のタイトルは「自然環境教育」だ。これもうなってしまう用語だが、「自然」環境教育ではなく、「自然環境」教育らしい。じゃ、環境教育じゃないのかというとそうでもないだろう。ところで、「自然」環境教育の反対語は何かと考えられると、「資源」環境教育とか、「ゴミ」環境教育とかそういうとこらへんになるのだろうけれど、一般的に環境教育といえば、「資源」「ゴミ」系がほとんどのようだ。そういう意味で、「自然」環境教育を目指すというのも、地理と林業の共通点だ。
で、月刊地理のほうで「増刊号によせて」として「持続可能な開発のための地理教育とは」と題して、「プロジェクト・ラーニング・ツリー=木に学ぶ(PLT)」が紹介されている。PLTミッションは、森林を「世界への窓」とみなして多様な環境への理解を図ることにあり、そのための批判的かつ創造的思考の訓練を通して環境問題への意思決定能力、そして環境に対する責任ある行動をとることのできる人材を育てることを目的としているらしい。PLTは「ファシリテーター」と呼ばれる指導者資格があり、2日間程度の講習で取れるようだ。ファシリテーターは、教育関係者・森林ボランティア・消防官・研究者・行政関係者・森林業務関係者などがなっているとのことで、森林関係者としては興味深い。PTLへのリンクはこちら。
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