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2005年10月

2005/10/25

今月の月刊むし(2005.11月号)

20051025

今月の月刊むしは「カミキリ特集号」で、オールカミキリであり、なにかとわくわくすることが多く、やっぱり私はカミキリ屋だと再認識したしだいである。

特に高桑正敏氏が「非武装地帯の崩壊? -コブヤハズ類にいま何が起きているのか-」は、コブヤハズの現状を理解できるだけではなく、種とは何なのかについて考えさせられる記事である。

コブヤハズ類はミトコンドリアDNAの解析などで、コブヤハズ属はすべて1種と考えても良いほどだし、セダカコブもかなり近縁な種で、いままでこれが交雑してしまわなかったのは、非武装地帯と読んでもよい緩衝地帯を形成して交雑を避けていたと(高桑氏は)考えていた。ところが、近年、雑種の発見が相次ぎ、何らかの理由で非武装地帯が崩壊しているようだ。原因の一つはコブヤハズ属が好む人工林の増加であるが、非武装地帯がどのように緩衝地帯を形成していたのかについては、地形的に調査に適する場所は人工林に置き換えられてしまい、今となっては調査のしようもないのではないか。

というような文章である。いわゆる形態種とミトコンドリアDNA種の意味づけというのも摩訶不思議な感じがするのだけれど、けっきょく、コブヤハズ属の場合、そんな微妙な「ちがい」がつい最近まで、交雑せずに近くに住み分けていたというのが本当に不思議である。

それと、永幡さんのブナ林に関する連載が終わったと思ったら、今度は沿海州の連載が始まった。この手の連載が、月刊むしのスタイルとして定着しそうだ。

2005/10/20

住まい・まちづくり活動事例集

ハウジング&コミュニティ財団が「住まい・まちづくり活動事例集」というものを作成してHPで公開しています。ちょっと重いPDF(ま、こちらがISDNだからだろうけれど)ですが、とりあえず30事例全部見れますので興味のある人は覗いてみてください。

「住まい・まちづくり活動事例集」

2005/10/16

森林総合研究所関西支所研究発表会

カシナガ関連の研究発表会の情報が入ってきました。

森林総合研究所関西支所では,毎年,研究発表会を開催しておりますが,今年は10月19日(水)に京都駅前で開催いたします.
プログラムは以下のとおりです.昨年に引き続き「里山」をテーマとし,今年は特に「里山の健康」「現状と問題点」についてご報告いたします.
参加費無料,事前申し込み不要です.皆様のご参加をお待ちしております.

------研究発表会プログラム-------
  • 日時:平成17年10月19日(水) 13:30~16:30 (開場13時)
  • 場所:京都市アバンティホール(JR京都駅八条口前 アバンティビル9F)
  • 問い合わせ:森林総合研究所 関西支所 連絡調整室 (電話 075-611-1202)
  • テーマ:「変わりゆく里山」-森林の健康という視点から-
  • プログラム:(研究発表)
    1. 主題解説 大住克博(地域研究官)
    2. 今里山でおこっていること ---ナラが枯れていく---   黒田慶子(生物被害研究グループ)
    3. ナラはどのように枯れていくのか  高畑義啓(生物被害研究グループ)
    4. 被害を広げるカシノナガキクイムシ 衣浦晴生(生物被害研究グループ)
    5. 人が決める里山の行方  大住克博(地域研究官)

要旨は http://www.fsm.affrc.go.jp/H17HappyoKai.html に掲載されています。

行きたいなぁ。ちょっと無理だなぁ。

2005/10/10

但馬軽便鉄道

但馬軽便鉄道は、日高町江原駅から村岡を目指した鉄道で、会社は大正8年に設立、大正15年に倒産するまで、用地買収と軌道基礎工事が行われた。「歴史探訪の記録」には、伊府付近の軌道基礎跡の写真が掲載されていることから、この位置の推定を行った。

20051010


地図の1地点は、伊府の交差点にあるパレット工場の片隅であるが、工場の敷地が田んぼに食い込んだかたちになっていて大変異様である。

20051010b

矢印の部分がひょっとすると鉄道敷かもしれないと思い、これを基準として付近を調査したところ、

20051010a

この写真の地点2を発見。これが「歴史探訪の記録」に掲載されている写真の位置のようである。場所は、植村直己記念スポーツ公園の野球場のすぐ近くだ。このあと標高83.1mの電子基準点の辺りを通って、広葉樹マークのあたりの墓地に達する。この墓地が、「日高町史」で買収に難航したとされるところであろう。

確信の持てるものではないが、この2点に関しては、ぴったりと向きが合うのでほぼ間違いないのではないかと思う。

参考文献
静修校区「歴史探訪の記録」編集委員会, 1995. 歴史探訪の記録.
日高町史編集専門委員会議, 1983. 日高町史(下). 日高町教育委員会.

最近のランドサット事情

ランドサット衛星の衛星写真を個人レベルで手軽に活用できるようになってきたが、今活用できるランドサットデータについて整理しておく。

Google Map
最も手軽に活用できるランドサット画像だ。特にソフトを必要とせず、インターネットのブラウザだけで利用できる。一見、世界中を網羅しているように見えるが、島嶼などでは大縮尺データを持っていない。都市部では、大縮尺で航空写真が表示される。都市部といっても、東京はあるが大阪はないという状況だから、おそらく、日本では東京だけではないだろうか。
地図モードとサテライトモードがあるが、サテライトモードの写真データには地名等は一切表示されない。
なお、Google Mapはカシミール3Dからも利用できる。

Google Earth
Googleの提供する地球儀ソフト。基本的には、フリーソフトだが、高機能な有料版もある。最上位版はGISソフト的な使い方も出来るようだ。後述のWorld Windよりもかなり軽く、TNT2くらいのパソコンでもかなり軽く動く。ちなみに、World WindはTNTシリーズはサポートしていない。
ただし、なぜかデフォルトでOpenGLモードになっているので、安物のグラフィックカードの場合、Tools->OptionでGraphics ModeをDirectXの設定に変えたほうがキレイに表示される可能性が高いのでお試しあれ。
World Windの機能は地図表示を除いてほとんど備えていると言ってよい。

World Wind
NASAが提供しているサービス。専用のフリーソフトをダウンロードすれば利用できる。これも「地球儀」ソフトである。したがって、地球をくるくる回しながら、観たいところを拡大できる。北極や南極に強いといえよう。ランドサットデータについては、このソフトが最も広い範囲(おそらく全地球)を網羅している。また、おびただしい地名データを持っており地図ソフトとしても使えないことはない。しかし英語。
アメリカのソフトだけに、アメリカについては、地図や航空写真を表示できるが、日本についてはランドサットデータのみ。

カシミール3D
現在は、有料サービス(年間2625円)のランドサット+航空写真データと、Google Mapを表示できる。Google Mapについては、Google Mapのデータそのものを表示するので、そのデータについてはGoogle Mapと同じである。
有料サービスはデジタル・アース・テクノロジー社が行っているもので、ランドサットデータについては、現在日本周辺、ヨーロッパ、北アメリカの画像を使うことができる。どちらかというとランドサットデータは付録で、メインは航空写真だろう。航空写真は日本の都市部の画像が提供されている。基本的に(平成の大合併以前の)「市」についてはほとんどが網羅されているのと一部の「郡」部が提供されている。航空写真について言えば、Google Mapのほうがデータがきれい(分解能が良い)であるが、提供範囲はこちらのほうがはるかに広い。
2005/10/26付記
10月24日付けで、カシミール3DでGoogle Mapを表示できなくなった。次のようにアナウンスされている。

Google社の警告により、GooglemapプラグインによるGoogleMapの閲覧を停止いたします。すべての地図と衛星画像は閲覧することは出来ません。
これはGoole社の強い要請によるものです。

ま、なんというか、ランドサット画像の現状(だれもが手軽に使える状況になりつつあるという状況)での、厳しい現実なのだろう。ここには、大きなビジネスチャンスがあるのかもしれない。

ということで、一長一短があるが、全世界網羅と地名つきということで、World Windが一番使いやすいのではないだろうか。ある場所にたどり着いて拡大画面を出すのもWorld Windが一番早い。ということで、私は、ランドサット画像に関してはWorld Windを一番良く使っている。

(注)ここでは「航空写真」という用語を使っているが、専門用語としては「空中写真」が正しい。しかし、広義の「空中写真」にはランドサットデータを図化したようなものも入ってくるので、ここでは航空機で撮った空中写真という意味をはっきりさせるためにあえて「航空写真」という用語を使った。

Google Map
Google Earthのサイト
World Windのサイト
カシミール3Dのサイト

2005/10/08

但馬木造住宅振興協議会が「仮設住宅」コンペ

但馬(兵庫県北部)の木造住宅を得意とする工務店らで組織する但馬木造住宅振興協議会が「仮設住宅」のプランコンペを開催する。応募には事前登録が必要で事前登録の受付は2005年12月28日まで。プランの提出期限は2006年3月15日となっている。

開催趣旨は、次のとおり。

戦後、植林されたスギやヒノキの人工林は、十分に使用できるまでに成長してきましたが、住宅部材としての木材は外材が主流となり、国産木材の需要が伸びず、林業が衰退すると共に、多くの造林地の荒廃が進んでいます。その結果、台風等による大きな山地災害や風倒木被害が多く発生しています。

健全な森林を維持するためには持続可能な林業経営を進めることが求められ、そのためには、地域の森林資源である木材の利用を進めていく必要があります。

また、近年国内外に限らず災害が多く発生し、緊急に住宅を必要とする事例が多く見られます。そこで、緊急時であっても木造による仮設住宅の供給が可能になれば、スギ、ヒノキ等の地域材で通常流通している木材を用いて迅速かつ簡易に安全、快適な住空間を提供できれば地域木材の需要拡大に寄与する事ができると考えます。

そこで、皆様から前記の趣旨を踏まえた素敵な木造仮設ハウスプランを公募します。

そのプランを元に但馬木造住宅推進協議会で、木造仮設ハウスを実現化し普及しようというものです。

最優秀賞(1点)の賞金は30万円、優秀賞(2点)の賞金は10万円。

応募要領は、同協議会のサイトで公表されている。また、このサイトからは、応募申込書のダウンロードも可能。

クリック募金 クリックで救える命がある。

「クリック募金」というのがあるのを知った。クリックするだけで、企業が自分に代わって1円募金をしてくれるというものだ。したがって、クリックした人には何の義務も伴わない。もちろんお金を払う必要もない。

ま、企業が募金をしたところで、それがなかなか見える形にならないところを、この方法だと大変分かりやすい上に、クリックした人の意思を反映した募金になるというメリットがあるのだろう。

ひとり1日8円まで募金できるということなので、毎日、日課にしてください。

とりあえず、キリンビールの緑の募金をよろしくおねがいします。

リンク: クリック募金 クリックで救える命がある。.

2005/10/06

キューリー夫

表題は最後に「人」の字を書き忘れたのではない。「キューリーおっと」と読んでいただきたい。つまり、あのキューリー夫人の夫、ピエール・キューリーのことである。

今月に入って、朝のKISS FMの8時ごろに、JTの缶コーヒー「Roots」のCMが日替わりとなり、その日起った歴史的事実と「飲スピレーション」とを絡めた話題を放送している。たしか、きのうの朝は、昔初めて液晶の水晶発振式腕時計が発売された日とかで、水晶発振のことをテーマにしていたが、この中で、「水晶発振の発見はキューリー夫人によってなされた」と大間違いをやらかした。

水晶発振の発見は、キューリー夫(おっと)のピエール・キューリーあるいは、ピエールとジャックのキューリー兄弟が発見した。また、キューリー兄弟は圧電素子(カチッといわせてつけるタイプの100円ライターに入っているもの)の原理であるピエゾ効果も発見している。

水晶発振といい、ピエゾ効果といい、いまのわれわれの生活にはなくてはならないものである。水晶発振といえば、時計はもちろん、パソコンやラジオなどになくてはならないものだし、ピエゾ効果のほうも、100円ライターのみならず、スピーカーやマイクなどに活用されていて、たいへん身近なものである。

しかしながら、ピエール・キューリーは、おそらくキューリー夫人の夫であったがゆえに、大変知名度が低いといわざるを得ない。そういう意味では、すべての科学者の中でもっともかわいそうな人のようにも思える。

ところで、子どものころ、図書室の伝記コーナーで「キューリー夫人」の背表紙は異彩を放っていた。なんでこの人だけ漢字が付くのか。なぜ、「ナイチンゲール」のように「キューリー」だけではだめなのか。ひょっとすると「キューリー」だけでは、キューリー夫人の夫と紛らわしいので、区別する必要があるのか。しかし、「キューリー夫」の伝記も、あるいはせめてもの「キューリー夫妻」の伝記も今に到るまで見たことがない。

ついでにいえば、「ヘレン・ケラー」もナイチンゲールが「ナイチンゲール」というタイトルでいいのなら、「ケラー」で十分なはずであるが、おそらく「ケラー」と聞いて、ヘレン・ケラーを思い出す人はいないだろう。

ま、こういう一連の刷り込みのなかで、われわれの意識の中から、「キューリー夫人」という言葉そのものによって、その夫の存在が消えていったのであろう。というわけで、ピエール・キューリーのことをキューリー夫とかキューリー主人とか呼んで知名度を上げたいものである。

2005/10/05

南但馬の自然を考える会 月例観察会ほか

10月16日(日) 第7回月例観察会
場所:氷ノ山(県による登山道工事の実情調査・秋の植物観察)
集合:関宮地域局 午前9:00/大段ヶ平 午前9:30

11月6日(日) 第8回月例観察会
場所:扇ノ山(きのこ観察会)
集合:関宮地域局 午前9:00/香美町村岡地域局 午前9:30

10月15日(土) 特別活動 妙見山ブナの森づくりの集い
場所:妙見山(きのこ採取”きのこ汁”とブナ育苗園の手入れ)
集合:八鹿公民館 午前8;30(現地往復はマイクロバスで )
参加費:200円
参加希望者は10月12日までに八鹿公民館(079-662-6141)へ

2005/10/01

西原理恵子とNHK朝ドラ

NHKの朝ドラ「ファイト」の最終回に、西原理恵子が実にわざとらしく登場していた。主人公が新しく開設する牧場のチラシを配っている横で絵を売っているという場面。

なんか、西原理恵子とNHK朝ドラっていうのは対極のような感じもするんだけれど気のせい?

ところで、NHK朝ドラの最終回って、どれも大同小異で、ああ何事もうまくいくという実に見ても見なくてもいいような話(話という域に達していないとも言える)なんだけれど、最後の「暗い系」朝ドラ(?)「ええにょぼ」の最終回ってどんなだったっけ。

という、どうでもいい記事で10月がスタート。

NHK朝ドラのサイト
ファイト西原理恵子イラスト・ポストカード集 1
ファイト西原理恵子イラスト・ポストカード集 2

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