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2005/10/10

最近のランドサット事情

ランドサット衛星の衛星写真を個人レベルで手軽に活用できるようになってきたが、今活用できるランドサットデータについて整理しておく。

Google Map
最も手軽に活用できるランドサット画像だ。特にソフトを必要とせず、インターネットのブラウザだけで利用できる。一見、世界中を網羅しているように見えるが、島嶼などでは大縮尺データを持っていない。都市部では、大縮尺で航空写真が表示される。都市部といっても、東京はあるが大阪はないという状況だから、おそらく、日本では東京だけではないだろうか。
地図モードとサテライトモードがあるが、サテライトモードの写真データには地名等は一切表示されない。
なお、Google Mapはカシミール3Dからも利用できる。

Google Earth
Googleの提供する地球儀ソフト。基本的には、フリーソフトだが、高機能な有料版もある。最上位版はGISソフト的な使い方も出来るようだ。後述のWorld Windよりもかなり軽く、TNT2くらいのパソコンでもかなり軽く動く。ちなみに、World WindはTNTシリーズはサポートしていない。
ただし、なぜかデフォルトでOpenGLモードになっているので、安物のグラフィックカードの場合、Tools->OptionでGraphics ModeをDirectXの設定に変えたほうがキレイに表示される可能性が高いのでお試しあれ。
World Windの機能は地図表示を除いてほとんど備えていると言ってよい。

World Wind
NASAが提供しているサービス。専用のフリーソフトをダウンロードすれば利用できる。これも「地球儀」ソフトである。したがって、地球をくるくる回しながら、観たいところを拡大できる。北極や南極に強いといえよう。ランドサットデータについては、このソフトが最も広い範囲(おそらく全地球)を網羅している。また、おびただしい地名データを持っており地図ソフトとしても使えないことはない。しかし英語。
アメリカのソフトだけに、アメリカについては、地図や航空写真を表示できるが、日本についてはランドサットデータのみ。

カシミール3D
現在は、有料サービス(年間2625円)のランドサット+航空写真データと、Google Mapを表示できる。Google Mapについては、Google Mapのデータそのものを表示するので、そのデータについてはGoogle Mapと同じである。
有料サービスはデジタル・アース・テクノロジー社が行っているもので、ランドサットデータについては、現在日本周辺、ヨーロッパ、北アメリカの画像を使うことができる。どちらかというとランドサットデータは付録で、メインは航空写真だろう。航空写真は日本の都市部の画像が提供されている。基本的に(平成の大合併以前の)「市」についてはほとんどが網羅されているのと一部の「郡」部が提供されている。航空写真について言えば、Google Mapのほうがデータがきれい(分解能が良い)であるが、提供範囲はこちらのほうがはるかに広い。
2005/10/26付記
10月24日付けで、カシミール3DでGoogle Mapを表示できなくなった。次のようにアナウンスされている。

Google社の警告により、GooglemapプラグインによるGoogleMapの閲覧を停止いたします。すべての地図と衛星画像は閲覧することは出来ません。
これはGoole社の強い要請によるものです。

ま、なんというか、ランドサット画像の現状(だれもが手軽に使える状況になりつつあるという状況)での、厳しい現実なのだろう。ここには、大きなビジネスチャンスがあるのかもしれない。

ということで、一長一短があるが、全世界網羅と地名つきということで、World Windが一番使いやすいのではないだろうか。ある場所にたどり着いて拡大画面を出すのもWorld Windが一番早い。ということで、私は、ランドサット画像に関してはWorld Windを一番良く使っている。

(注)ここでは「航空写真」という用語を使っているが、専門用語としては「空中写真」が正しい。しかし、広義の「空中写真」にはランドサットデータを図化したようなものも入ってくるので、ここでは航空機で撮った空中写真という意味をはっきりさせるためにあえて「航空写真」という用語を使った。

Google Map
Google Earthのサイト
World Windのサイト
カシミール3Dのサイト

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コメント

職場の同僚が,World wind を見つけてきて、先週はそれで盛り上がっていました。
ちょうど地形を学習しているところなので、これらから得た画像が重宝しました。

World wind のマニュアルのようなページをご存じありませんか。

shoich

コメントありがとうございます。World Windのマニュアルといってもそんなに難しいもんではないですよね。スクリプトとか使えるみたいなのでそのあたりまでということになると大変かもしれませんが。

とりあえず、Help>Key Chartでたいていのことは分かると思いますが、英語ですけど。右クリック+ドラッグで視線角度が変えられるのが分かると使い道が広がります。

いろいろと参考になります、

kumonさん、コメントありがとうございます。

2年半前の投稿ですが、今読むと、隔世の感という部分もありますね。そのうち、アップデート版を書き込みたいとは思っています。

とくにGooleMaps GoogleEarthは、日進月歩という感じで、この先どうなるのか楽しみです。

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