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2006/02/07

レッドウッド集成土台このこと

木材情報2006年1月号 新春座談会「阪神淡路大震災以降の木材産業 ~現在の問題点と今後の課題」のなかで次のような部分がある。

ホワイトウッドの問題点
日比野 ヨーロッパからホワイトウッドの集成材やラミナも多く入ってくる。ホワイトウッドは特に腐れに弱いといわれているが。
木村 ホワイトウッドが弱いのは事実。顧客には「寸法安定性、初期強度はありますが、スギよりも耐久性は落ちます。また経年変化には問題があります」といって販売している。弱さを承知で使う人でないと売れない。
 もう一つ問題なのがレッドウッドの集成土台。これは最近激増しているが、冠水すると、建て直しなど大変なことになる。
宮代 ホワイトウッドは腐朽で騒がれているが、専門家の実験等が必要だ。誤った情報、過激な情報は、木材業界を痛めつけるだけだ。木材腐朽の条件のうち対処しやすいのは水分だから、水がかからないような工夫が重要になる。そういうことをちきんとユーザーに伝えないといけない。耐久性だけでなく、寸法安定性、構造上の問題、コストなどの情報開示が必要だ。

ここで、日比野=(財)日本木材総合情報センター専務理事 日比野義光氏、木村=木村木材工業株式会社社長 木村司氏、宮代=ナイス株式会社 事業推進本部課長 宮代博幸氏。

レッドウッド集成土台が冠水に弱いという部分に注目かな。

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コメント

永井様 はじめまして。
「木材情報」を購読していただき、ありがとうございます。
また、私の発言を取り上げていただいてありがとうございます。

数年前、名古屋近郊(枇杷島地区)で洪水が発生し、
床上浸水が起きたときに、集成土台が冠水し、
元に戻らずに、建て直しになったという報告があったので
上記発言をしました。

他にも集成土台には問題点があり、土台には集成材を
使うべきではないというのが当社の主張です。
実際、集成土台の販売はしておりません。

コメントありがとうございます。本人登場でびっくりしております。

さて、「元に戻らず」というのは、どういう状況でしょうか。寸法の問題なのかなとおもいますが、反ったねじれたの話でしょうか。

レッドウッドに問題があるというよりは、集成材に問題があるというように読みましたが、そうなると、接着のことなのかなとも思ったりしています。

このあたりもう少し説明していただければ幸いです。

説明不足で申し訳ありません。
「元に戻らず」という状況を説明します。

集成材が冠水した場合、各ラミナが吸湿して
バラバラな方向へ膨張します。その結果、材全体が
波打ったような形に変形してしまいます。
一度変形してしまった土台は、水が引いて乾燥しても
元通りに戻りません。土台が変形して波打ってしまうと、
床も波打ってしまいます。
(集成管柱が冠水した場合は壁も波打つそうです)
床が波打ったままでは住むことができず、
結果として集成土台が冠水した場合は建て直しになる
というのが、過去枇杷島地区で起きた現象です。

レッドウッドに問題ありというよりは、集成材に問題があると
とらえていただいて結構です。

くわしいご説明ありがとうございます。

要は、各ラミナの伸び具合が異なるため、バイメタル状態になって波打つのかなとイメージしました。広く集成材の問題ということも了解です。

当地(兵庫県北部)も、2004年10月に台風23号の被害を受け、床上浸水もたくさんでましたが、いまのところそういう話は耳にしていません。大工・工務店周りでは、土台はほとんどヒノキ無垢なのでかもしれません。

「本物大好き」さん、今後ともよろしくお願いします。

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