長野行きのレポート
7~8日の2日間、「ひょうご木の住まいづくり講座」に参加し、長野県塩尻市の(有)三浦創建(工務店)の建てた新伝統工法の建物を見てきた。
まずは、天理教桔梗ヶ原分教会。設計:(株)倉橋英太郎建築設計事務所、構造:(株)増田建築構造事務所、施工:(有)三浦創建。延床:394,03平米。
新伝統工法とは、金具を一切使わないことと、筋交に頼る(軸力系)在来工法に対し、曲げ系であることを特徴とする。また、三浦創建は合成梁にこだわっているようで、
木組みは、こんな感じ。
宿泊は奈良井宿。翌朝は奈良井宿の散策。
散策の最後は木曽橋。これは新しいものだけれど、錦帯橋と同じような構造の木橋だ。なかなかすごい。
これは、倉橋邸。設計者倉橋氏本人の住居。設計:倉橋英太郎建築設計事務所、施工:(株)滝沢工務店、(有)三浦創建。延床272.39平米。昭和16年の建物のリフォームに新伝統工法を取り入れたもの。新伝統工法のもう一つの鍵は貫(ヌキ)。
貫はこんな感じ。水平方向のすこし細い部材が貫。
霧訪庵(きりとうあん、古厩邸)。設計:武蔵野美術大学造形学部造形学科建築研究室、構造:(株)増田建築構造事務所、施工:(有)三浦創建。延床168.97平米。
これは、新伝統工法ではなく、塩尻市の堀内家住宅(重要文化財)。約200年前の建物らしい。いわゆる本棟造。雀嚇し(?)といわれる屋根上の圧倒的な意匠が印象的。
堀内家住宅の庭にあるエノキの巨木。これも圧倒的。
矢沢邸柿干し場。設計:矢沢建築設計事務所、構造:矢沢建築設計事務所、施工:(有)三浦創建。延床1178.42平米。
というわけで、新伝統工法の骨太さに圧倒されてきました。
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