木とコンクリートの接合
木とコンクリートをつなぐことになったので、ホームコネクターという接合技術を使って接合した。記者発表前なので、何を作っているのかは内緒。
ホームコネクターは、接合面に穴あけ加工をするだけで簡単に接合できるという技術で、実際のところ、ホームコネクターがあってこそこういう接合をやってみようということになった。
コンクリートのほうは、打設時に管を使って穴を開けておいてもらった。
木のほうは現場でドリルを使って穴あけ。
樹脂注入用のパイプを通らせる溝を加工。今回は、丸鋸とノミで加工してもらった。写真のパイプは短い。実際には、もっと長いものを使った。
接合! ホームコネクターは径18mmで、開けた穴は22mmくらいだったので、見た目ほどは難しくない。
樹脂(ポリウレタン樹脂)の注入。ちょっとしたコツがいるようだ。やや悪戦苦闘したのはこの場面。しかし、時間的には、実質30分ちょっとの話。
最後に注入パイプをとりはずし、コミセンで穴をふさいで出来上がり。全体で、4時間強の作業。ま、木もコン柱もかなり大きなもののため、ユニックを使っての作業だったためかな。小さなものなら簡単にできそう。
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おお。面白いです。木とコンクリートっていうのが、かなり無理矢理な感じがしますが、試みとしては大変面白いです。
「ホームコネクター」私も一度使ったことがあります。材木の長さが足りないので木材加工業者さんが「継ぎたい」と・・・。「そんなみっともないことやりたくない」と反対したところ「よいもの」があると・・・。結構実績もあるみたいなので採用しました。
樹脂の性能が、どこまで木材についていくのかが気になりますが、言ってみれば集成材も同じことだよなあ、と思ったのを思い出しました。
何ができるのか楽しみです。出来上がったらまたご紹介下さい。
投稿: あさみ編集長 | 2007/02/27 17:39
あした(28日)記者発表です。あさっての新聞に載るかも。ま、ここにも書きますが。お楽しみに。
投稿: ageee | 2007/02/27 19:15
そういえば、松山市の木造体育館も太い丸棒をダボ接合していたのを視察で見たことがありましたが、規模が違うものの、同じような感じですね。
ホームコネクタのほうが、ダボとは違って、少しぐらいのゆるみ(ズレ)があっても修正しやすいのでしょうか?最終的にはボンドで固めてしまうのですから・・・
投稿: ひろさん | 2007/03/04 11:38
そうそう、私も、イメージ的に松山の武道館のイメージからスタートしました。あれも、ホームコネクターでやれば簡単だったかも。愛知万博の日本館の丸棒あわせ柱もホームコネクターでした。金属棒でなく竹集成棒を使ったとか。
しかし、あさみ編集長さんも言っているように、接着剤に頼るのはよくないですね。ま、今回のやつは、接着剤うんぬんよりも、腐朽のほうがはやいでしょうけれど。
で、28日記者発表でしたが、結局新聞にはのらなかったですね。作っているのは、コウノトリの人工巣塔です。いままで、コンクリート柱ばかりだったので、木でやってみろということになりました。6日に柳生博さん(コウノトリファンクラブ会長)立会いのもと建てます。天気悪いみたいですけれど。このときは、新聞に載るでしょう。
投稿: ageee | 2007/03/04 16:38