ますますわからん、漂着木材持ち去り
“消える”漂着木材 相次ぐ持ち去り 問われるモラル(中日新聞)
前にここで述べた漂着木材の持ち去りに付いての取りまとめ記事である。「シリーズ現場」という続きもののひとつとなっている。
この記事で漂着木材は、エゾマツの垂木や間柱、いわゆる羽柄材であったようだ。エゾマツはホワイトウッドと同属の種なので、まあ、ホワイトウッドの羽柄と考えてよいのかなと思う。
一番、理解しにくいのは、
漂着した木材をごみと判断した場合は廃棄物として処分するが、県廃棄物対策課は「持ち主不明ではごみとは言い切れない。今は様子を見る段階」と歯切れが悪い。
というくだり。この話の前提には、「有価物の可能性が高い」ということがあるように思う。でないと、すべての漂着ごみは処分できなくなってしまうはずだ。
また、
遺失物(落とし物)を扱う県警会計課は「有価物かごみかの判断も難しく、遺失物としての対応は考えていない」とする。さらに、漂流物や沈没品の保管などを定める水難救護法は、いったん陸にあがった漂着物は適用の対象外という。
ここで、注目すべきは「有価物かごみかの判断も難しく」というくだり。これは、売れば買う人もいるかもしれないが、たとえ売ったとしても買い叩かれるだろうし、回収運搬等の経費と比べてペイするのかわからないということではないのかなと考えられる。
そして、
木材が流れ着いたある自治体職員は、持ち去りについて「本音を言えば対応に困っていたので、なくなって安心した気持ちもある。だが、自分さえ良ければと、ごみの中から木材だけ選んで持って行くのは、モラルとしてはどうかと思う」と複雑な心境を明かした。
だったら、かまわないんでしょ、と思ってしまう。これって、新聞だけが面白がっているのでは・・・。
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