中津川に国産材専門合板工場
前々から、岐阜に合板工場ができるみたいだというウワサは聞いていたが、外材と切り離せない合板工場がなんで内陸部にできるんだという疑問があった。ところが、蓋が開いてみると、なんと、国産材100%使用で合板を作るらしい。うーーん、行くところまで行きましたねという感じだ。2010年上半期の稼動開始らしい。兵庫県のと同時期か。
年間丸太消費10万立米。合板工場としてはあまり大きなものではない。しかし、この4月に鳥取県日南町にできるLVL工場(丸太消費5万6千)と併せて、兵庫県のB材需要に与える影響は小さくないと思う。狭義の林業という立場から見れば、需要が増えることは歓迎すべきだが、B材の価格アップはA材の底値吊り上げにつながり、A材を使う製材工場の経営に悪い影響を与えるだろう。B材はあくまでB材。A材の活かせる業者を育てることを考えなければ林業の面白みもないのでは。こういう考え方が古いのかなぁ。
スギのB材人気ですでにスギの「面白み」が減ってヒノキに軸足を移す業者もある。しかし、最近、ヒノキの構造用合板を作る動きもあり、ヒノキのB材需要というのも微妙になってきた。今度の岐阜の工場も、使用樹種にヒノキをラインナップさせている。ヒノキのB材需要が出てくると、ますます既存のA材製材工場は追い詰められることになる。
もう一つ心配なことは、B材の取り合いで価格があがれば、当然、B材活用サイドも困るはず。いつ「もうスギやーめた」と言い出すとも限らない。合板業界は体力有りそうだし、林野の補助金を使っていると簡単にやめるわけにもいかないだろうけれど、そういう不安は今後ますます大きくなることだけは確かだろう。そういう意味で、今度の岐阜の合板工場は、内陸部の工場だけに外材にスイッチしにくい(できない?)というハンディを背負っているわけで、言い方を変えれば気合の入り方が違うというわけだ。
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