世界遺産への落書きの歴史
最近、世界遺産への落書きが話題になっているが、手元のメモには2件の落書きがあるので紹介しておこう。ただし出典は落ちている。
1つは、1613年に日本人がアンコールワットにした落書きである。落書き者の名前も不明である。おそらく匿名の落書きであったのであろう。
2件目は、森本右近太夫という人が、寛永9年1月20日(1632/3/10)にやはりアンコールワットにした落書きである。この人は、フィリピンを統治していたスペイン総督ドン・ルイス・ダスマリナスが武器と兵の援助を要望していたのに応えるかたちで、寛永4(1627)年日本を出発。ま、傭兵っていうところか、日本武士団として参加していることから、いまのPKOに近い感覚だったかもしれない。
カンボジア遠征に日本武士団として参加したあとは寛永9年までの記録はない。
ま、こういう落書きから、海外観光の歴史のようなものが垣間見れるわけではあるが、落書きの伝統というものも感じないではない。神社とかにぺたぺた貼るやつ(あれってなんていいましたっけ、どうしても思い出せない)も、これにつながる文化なんでしょうね。柱に傷をつけられるより紙を貼られるほうがましというようなノリで生れたもののような気がする。
アンコールワット
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コメント
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千社札(せんじゃふだ)ですね。
あれも貼らないでって貼り紙がしてあるのをみかけます。
投稿: でんきがま | 2008/07/04 09:49
そうそう、千社札でしたね。ありがとうございます。
投稿: | 2008/07/04 23:06