旧野崎家住宅(倉敷市児島)
なにより、これは、隣保旅行で行ってきたのである。観光地なのだ。料金を取ってみせる民家。倉敷市児島の新田開発(ということは干拓? )で財をなした野崎武左衛門が天保~嘉永年間に築いた民家である。敷地3000坪(1ha)、建物延べ床1000坪(3反3畝)。なにより、管理が行き届いている。野崎氏は内海塩業を起こし、現在のナイカイ塩業につながっており、こちらからのバックアップもあったのだろう。現在は、特別公益増進法人 竜王会館が管理している。
この写真で注目すべきは、電灯。野崎家は明治時代にすでに自家発電により電気を使用していたとのことで、この電灯器具は明治中ごろに作られたものらしい。
建物裏側の斜面を覆う石組みは明治~大正に施工されたもの。最近は、こういう土木系の方が萌える。それにしても大規模な石組み。
出たっ!レンガ。裏山の岩をくりぬいて入り口をレンガで補強したもの。薪置き場とのことだが、立派だ。
全般に感じたのは、これは民家なのかというところ。内海塩業の事務所兼住居、あるいは迎賓館兼事務所というところでは、なかったのだろうか。
と、野崎家の向かいあたりにさりげなくあるマルゼン写真館。これはこれで、風格ある近代化遺産っぽい建物だ。壁のモルタルの下にも石がありそう。
このあたり、けっこう面白そうなものがたくさんありそうだ。
旧野崎家住宅
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