アメリカカンザイシロアリとネバダオオシロアリ
アメリカカンザイシロアリは、1980年代に兵庫県下で最初に見つかり、その後、各地で離散的に見つかっているようだが、上の記事は都内内陸部でも見つかったという記事。こういうのいるんだ。
で、カンザイは「乾材」の意味で、乾燥した材につき、なおかつそこに含まれるわずかな水分のみで生きられるので、土から離れた家中につくのが特徴らしい。しかも、材の内部にいるので、表面に変化を見せないので、発見は食害がはじまってから10年くらい経過してからということが多いらしい。実に恐ろしい。
外来の昆虫で、そんなに多くはないようだけれど、被害がでれば、かなり深刻なものになるらしい。分布を見ると、どちらかといえば暖地系のようで、日本海側からの報告は、ネットでは確認できなかった。
アメリカでは、これの被害が出ると住宅全体をシートで覆って薬剤で燻蒸するようだけれど、日本ではこの方法が認められていないので、別の意味で大掛かりな駆除になるらしい。もちろん、家全体なので建物の補修もすごいことになる。
いろいろとネットで見ていると、ネバダオオシロアリという外来昆虫も日本にいるようで、これは、今のところ川西市の山中で確認されているのみらしいが、住宅への被害は報告されていないようだ。こちらは「湿材」系らしい。普通の住宅では材が乾きすぎて、食べられないのかな。
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