赤穂市立民俗資料館(旧大蔵省赤穂塩務局庁舎)
所在地:赤穂市加里屋805-2
設計:大熊喜那
竣工:1908年3月18日
構造:
旧事務所:木造瓦葺一部2階建 610.41m2
塩倉庫:木造瓦葺平屋建 297.46m2
旧文書庫:れんが造平屋建 98.51m2
文化財指定:兵庫県重要有形文化財
きょうは、赤穂に行く用事があったのでついでに、赤穂市立民俗資料館(旧大蔵省赤穂塩務局庁舎)を見てきた。この建物は、1908年3月18日竣工、1974年まで旧専売公社赤穂支局として当初の役目を果たしてきた。その後、赤穂市に譲渡され、現在は県の指定重要有形文化財に指定され、民俗資料館として活用されている。明治末期の公共建築としては一般的な雰囲気であるが、私としては、こちらの文書庫が目を引いた。
れんがだ。れんがのサイズは実測平均で219.2mm×104.7mm×58.1mmという微妙なサイズ。219.2mm×104.7mmというところは、山陽新型と呼ばれるサイズ(218.2mm×104.5mm×51.5mm)に近いのだけれど、厚さが異なる。山陽新型と山陽型の中間型と見るか、山陽新型と鉄道局並型の中間型と見るべきというところだろう。つみ方は隅部に七五(長さが通常サイズの4分の3サイズのれんが)を使っているのでオランダ積み(ま、イギリス積みの派生系)といえよう。
しかし、これって見事に蔵だよね。
参考文献
- 赤穂市立民俗資料館. パンフレット. 赤穂市立民俗資料館.
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