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2008/12/12

旧松尾寺駅舎改修

息子が拾ってきたネタだ。

舞鶴の松尾寺駅舎が改修されるという話。松尾寺駅はJR小浜線の駅で、小浜線開通の大正11年に建った駅舎で、いわゆる近代化遺産である(こちら)。で、これは、建て直しか近代化遺産として手直しされるのかがよくわからんかった。で、いろいろと調べてみると、

松尾寺駅舎はことしの3月31日、JRから舞鶴市に無償譲渡されている。ま、この時点で駅舎ではなくなって「旧」駅舎ということになった。これは、取り壊したいJRと残したい舞鶴市の間で、JRが大変に粋な判断をしたのだろう。このあたりは、こちらに記述がある。

工事は、舞鶴市は1千4百万の予算で、今年度中に行い、観光案内所や地域の交流施設として使用できるようなものにするようだ。で、あくまで近代化遺産を残すという方向性の工事なんだろう。ちょっと安すぎるような気もしないでもないが。

で、話はここで終わらない。この舞鶴高専学生会のHPだ。改修後の旧松尾寺駅舎の活用について地元の団体と舞鶴高専学生会が協議をしたということだ。駅舎の活用について舞鶴高専の学生も協力して行くということで、これは、丹後の上世屋で笹葺屋根の家の活用に立命館大学の学生が入ってきているのを思い出させる。ま、高専の場合は目と鼻の先でいってしまえば地元のひとつなんだけれど。

近代化遺産の活用に若い人を巻き込むという方向性は、自然でかつ正しいのだろう。

さて、今回、いろいろと調べていて、松尾寺駅から高専の前をとおって日本板硝子の工場まで専用の6kmにおよぶ引込み線があったことを知った。廃線跡だ。今度の日曜、高専に行くので現地調査だ。例の殺人事件現場の近くも通っているのでちょっとうろつきにくい部分もあるけれど。


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コメント

1千4百万円でしたら化粧直しに毛が生えた程度なので、下手な改修で様変わりっ!てことはなさそうですね。
意外と松尾はそう遠くないので(45分程度)、またついでに見に行きたいと思います。

書き込みありがとうございます。

やっぱり予算たいしたことないですよね。大改修にならない分、安心ということはあるでしょうね。納得

実は地図の近く、日本板硝子の敷地裏のところで
2007年に発掘調査やっていて参加していました。
その時は事件前だったのですが、まさかその後殺人事件が起こるとは…

現場では、旧火薬廠の建物のコンクリート基礎(建物自体は未完成だったようです)や煉瓦が出土しました。
コンクリート基礎は一辺が1m強ある大きなものでした。

おお、発掘調査ですか。めちゃくちゃ面白そうですね。

で、煉瓦なんですが、なんで昭和10年代に煉瓦なんでしょうね。私の頭の中では大正まで=煉瓦、昭和=コンクリートという公式があるのですが、第三火薬廠ではけっこう煉瓦を使っているようですね。

神崎の煉瓦工場のせいなのか。コンクリートが足らんかったのか。このあたり興味あるところです。

出土煉瓦はやはりJIS系(210×100×60)のサイズだったのでしょうか。非JIS系なら、火薬廠が移転するときに前の煉瓦を持ってきた(移築)という可能性もあります。

煉瓦、遺物にならないということで、
完品のを一つもらった記憶あります。
実家のどこかに置いているはずなんですが・・・

>煉瓦、遺物にならない

工業製品だからということなんでしょうね。でも、煉瓦はサイズが面白いということに最近気がついて、煉瓦を見れば寸法を測っています。まだまだ、始めたに近い状況ですが、こちらに取りまとめ表があります。

http://egf.air-nifty.com/forest/renga.html

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