龍野の近代化遺産
旧菊一醤油本社事務所きょうは、龍野にいたので、龍野の近代建築を見てきた。いまさらという感じでもあるけれど。で、まずは、うすくち醤油資料館。竣工は昭和7年で、設計は未詳。色の薄い部分はスクラッチタイル。地方都市としては実に重厚な建物である。
所在地=兵庫県たつの市龍野町大手54-2他
構造=木造2階建、瓦葺、建築面積687m2
年代=昭和7年/昭和54年改修
文化財指定=国登録有形文化財
この建物は菊一醤油造合資会社の本社として建てられ、浅井醤油合名会社との合併後の龍野醤油(株)-ヒガシマル醤油(株)の本社として使われたものである。
これは資料館の向かいの建物。おそらくはヒガシマル関連の建物なんだろうけれど、チラシやパンフレットに記述はない。窓が上下に動くタイプなので資料館と同じころの建築なのだろう。
こちらはうすくち醤油記念館別館。これも一部にスクラッチタイルが使われている。こちらは大正13年竣工とのこと。別館と本館は同じ設計者とのことだけれど、誰だかは不明。
これは別館近くにある煉瓦の煙突。煉瓦の寸法は224.4mm×106.2mm×56.1mmで、龍野では標準的な寸法。
これは、街中の煉瓦の蔵。これの煉瓦の寸法は224.8mm×104.8mm×54.5mm。ほかの物件で、223.6mm×104.6mm×57.8mmというのもあって、龍野の煉瓦はこのあたりが標準的な寸法のようだ。
参考文献
- ヒガシマル醤油株式会社. うすくち龍野醤油資料館パンフレット. ヒガシマル醤油株式会社.
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A:うすくち龍野醤油資料館
B:醤油資料館向かいの建物
C:うすくち龍野醤油資料館別館
D:龍野の煉瓦壁の蔵
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