北丹鉄道 日藤トンネル
北丹鉄道に2つあったトンネルは日藤第1トンネルと日藤第2トンネルであったが、2つとも現存する。写真は第1トンネル南側。自転車道か歩道として利用できるように手が加えられている。パラペットのある標準的な簡素なトンネルであるが、スプリングライン以下は迫石に石が使われている。
れんがの積み方はトンネルとしては一般的な積み方。翼壁はイギリス積。れんがの実測平均のサイズは223.1mm×105.1mm×57.8mmで並型か作業局型に近い。この並型のちょっと厚いめというのは、兵庫県の播州でよく見かけるサイズでもある。
山本武男, 2000によると、内部は素掘りであったというが、現在はコンクリートである。
第1トンネルから第2トンネルを見る。連続したトンネルであることがよくわかる。
第1トンネル北側。
第2トンネル南側。第1トンネルよりほっそりしたイメージ。
第2トンネル内の待避所(?)。改修でコンクリートで塗り固められているのに、この待避所のみ残されている。
第2トンネル北側。
この写真は、福知山市開発公社, 1988から引いた。断面のほっそりした感じから第2トンネルの北側口であろう。この写真を見ると、建設当時は左の方に山すそが延びていたことが分かる。おそらく国道の工事で山が削られて現状になったのだろうが、現状をみると、なんでこんなところにトンネルが必要だったん?という感じではある。
参考文献
- 福知山市開発公社, 1988. 北丹鉄道の歴史. 福知山市開発公社.
- 山本武男, 2000. RM RIBRARY 14, 北丹鉄道 ―河川敷に消えた小鉄道―. ネコ・パブリッシング.
大きな地図で見る
A: 第1トンネル
B: 第2トンネル
« 北丹鉄道新旧写真 | トップページ | 福知山グンゼ »
「近代化遺産」カテゴリの記事
- 舞鶴博奕崎で拾った蓋付き瓶、開封の儀(2016.05.08)
- また、葦谷砲台(2016.03.13)
- 舞鶴市佐波賀のベーハ小屋(2016.03.13)
- 葦谷砲台で見つけたびん(2016.03.06)
- 葦谷砲台(2016.03.06)
「鉄道」カテゴリの記事
- 旧塩津トンネルほか(2016.01.31)
- 旧十二越トンネル排水路でユビナガコウモリ400頭(2016.01.30)
- 第三豊岡ひいつ橋梁銘板(2014.04.19)
- 福知山線旧線歩きイベントします(2014.04.05)
- コミケにおける「但馬みえ」コスプレの意義(2013.08.17)
「近代化遺産-京都」カテゴリの記事
- 舞鶴博奕崎で拾った蓋付き瓶、開封の儀(2016.05.08)
- また、葦谷砲台(2016.03.13)
- 舞鶴市佐波賀のベーハ小屋(2016.03.13)
- 葦谷砲台で見つけたびん(2016.03.06)
- 葦谷砲台(2016.03.06)
「近代化遺産-北近畿」カテゴリの記事
- 舞鶴博奕崎で拾った蓋付き瓶、開封の儀(2016.05.08)
- また、葦谷砲台(2016.03.13)
- 舞鶴市佐波賀のベーハ小屋(2016.03.13)
- 葦谷砲台で見つけたびん(2016.03.06)
- 葦谷砲台(2016.03.06)
« 北丹鉄道新旧写真 | トップページ | 福知山グンゼ »
コメント