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2009/04/12

京都市の近代化遺産(2009.4.11)

新風館(旧京都中央電話局)(地図A)

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所在地: 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
竣工: 1926年(増築 1931年)
設計: 逓信省営繕課(吉田鉄郎)
構造: 鉄筋コンクリート造3階建

商業施設「新風館」への改装はNTT都市開発が事業主となり、NTTファシリティーズとリチャード ロジャース パートナーシップ ジャパンの設計、清水建設の施工で、2001年竣工。

国際様式と言われるが、一般的な国際様式とかなり異なる印象を受ける。意匠性が高いというか風格があるというかそんな感じだ。国際様式に完全に入り込めていない踏ん切りの悪さがこの建物の味なのかなと感じている。逆に見れば、レトロ感がありながら古さを感じさせないという感じなので、古い建物の改装であると思っていない利用者も多いのではないかと思う。

啓明館(旧同志社大学図書館)(地図B)

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所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入
設計: W.M.ヴォーリズ
竣工: 1920年
構造: 鉄骨れんが造5階建

グリーンによるものが多い同志社の建物のなかでこれはヴォーリズ。白い横線の使い方が辰野金吾風(?)。辰野にしては地味(だからヴォーリズだって)。

アーモスト館(地図C)

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所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入
設計: W.M.ヴォーリズ
竣工: 1932年 構造: 鉄筋コンクリート
文化財指定: 国登録有形文化財

同志社大学の現役の寮。現役の寮ってか。それがすごい。ちなみに家賃は9,800円らしいが。これもヴォーリズ。

聖アグネス教会(旧聖三一大教会)(地図D)

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所在地: 京都市上京区烏丸通下立売角
設計: ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー
竣工: 1898年
構造: れんが造平屋建

ゴシック様式といわれるが、とんがり感があまりなく、なんでゴシック様式なのかいまいちよくわからんのではある。平安女学院のチャペルなんだけれど、学校と別組織の聖アグネス教会の運営となって現在の名称で呼ばれているらしい。京都在住者にはこれが平安女学院なのだというのは常識のようで、京都在住のうちの上の子もあたりまえのように知っていたが、よそ者にはわかりにくいところ。

みずほ銀行京都中央支店(旧第一勧業銀行京都支店)(地図E)

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所在地: 京都府京都市中京区烏丸通三条南西角
設計: 辰野・葛西建築事務所
竣工: 1906年(1999年取り壊し、2003年レプリカ再生)
構造: れんが造2階建

辰野金吾。レプリカ再生。やっぱり辰野金吾の物々しい感じが、レプリカ再生の原動力になったのでは・・・と思ったりする。

となりのマンションに注目。辰野金吾してます。

京都府京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)(地図F)

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所在地: 京都市中京区高倉通三条上ル東片町
設計: 辰野金吾+長野宇平治
竣工: 1906年(1988年ファザード保存)
構造: れんが造2階建

辰野金吾。こちらはファザード保存の初めての事例らしい。今回は、車で回ったので三条通はこれだけ。もっと見たい三条通。


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コメント

隣のマンションのある場所、以前は旧住友銀行京都支店のあったところですね。
豪華な近代建築でしたが、残念ながら取り壊されました。
京都市内の戦前の銀行建築は年々消えていきます。
実は、取り壊し後の住友銀行跡地の事前発掘調査に参加していたことがあります。
建物の残骸と地下の金庫室の部分だけ残っていました。
建物の残骸には昭和10年付けの新聞の裏張りが残されてましたよ。

なんていうか、知っていっるとなくなるのが惜しいけれど、知らないなら知らずにすんでしまう。でも、あとでそんなのがあったのか知ると知らなかったことを悔やむというのが近代建築なんだろうなぁと思っています。

結局は、新しい建物にバトンタッチすることも大事なことで、でも、新しい建物が古くなったときに惜しまれるものがあるのだろうか。そこのところがちょっと不思議な感じです。

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