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4月11日、京都の帰りに綾部のグンゼ本社界隈を訪ねた。最初の写真はグンゼ記念館(旧郡是製糸本館本社事務所:地図A)。
所在地:京都府綾部市青野
設計:四方亀蔵
竣工:大正6年(1917年)
構造:木造、地上2階建
文化財指定:近代化産業遺産
ま、この界隈で一番目を引く建物だろう。ただ、入れない工場内にも面白そうな建物はたくさんありそう。ほかのグンゼの工場の事務所とは格が違うと思わせるのはさすがに本社。
こちらは、現在の本社屋(地図B)。1933(昭和8)年竣工。ま、国際様式かな。窓が昭和初年の細長い窓。
記念館の向かいの建物(地図C)。タイルはスクラッチではないし、窓も普通。ただ、窓下のタイルの菱形の装飾がいかす。資料はないが、面白い建物。昭和10年代?いや戦後かも。
記念館の北隣の建物(地図D)。手前の門は記念館の門(近代化産業化遺産指定)だが、大正6年(記念館と同時)。この建物も資料なし。案外、新しいのかも。
記念館と現本社屋の間にある建物(地図E)。
本社門衛所(地図F)。現役。中に門番がいる。真ん中の窓ガラスに私と嫁はんが映っている。
で、最後はグンゼ博物苑(旧繭蔵:地図G)。大正時代築の蔵だというが、かなり手が入っていて見た目は新しい感じ。近代化産業遺産指定。内部はグンゼの社史を綴る博物館である。展示はなかなか面白い。繭の繊維の端っこを自動的に取り出す機械がかなり昔からあるというのは驚きだった。常々、繭の繊維の端っこなどまず見つからないと思っているのだけれど、それを自動的に取り出すとはすごい。入場料は300円。
参考
所在地: 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
竣工: 1926年(増築 1931年)
設計: 逓信省営繕課(吉田鉄郎)
構造: 鉄筋コンクリート造3階建
商業施設「新風館」への改装はNTT都市開発が事業主となり、NTTファシリティーズとリチャード ロジャース パートナーシップ ジャパンの設計、清水建設の施工で、2001年竣工。
国際様式と言われるが、一般的な国際様式とかなり異なる印象を受ける。意匠性が高いというか風格があるというかそんな感じだ。国際様式に完全に入り込めていない踏ん切りの悪さがこの建物の味なのかなと感じている。逆に見れば、レトロ感がありながら古さを感じさせないという感じなので、古い建物の改装であると思っていない利用者も多いのではないかと思う。
所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入
設計: W.M.ヴォーリズ
竣工: 1920年
構造: 鉄骨れんが造5階建
グリーンによるものが多い同志社の建物のなかでこれはヴォーリズ。白い横線の使い方が辰野金吾風(?)。辰野にしては地味(だからヴォーリズだって)。
所在地: 京都市上京区今出川通烏丸東入
設計: W.M.ヴォーリズ
竣工: 1932年
構造: 鉄筋コンクリート
文化財指定: 国登録有形文化財
同志社大学の現役の寮。現役の寮ってか。それがすごい。ちなみに家賃は9,800円らしいが。これもヴォーリズ。
所在地: 京都市上京区烏丸通下立売角
設計: ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー
竣工: 1898年
構造: れんが造平屋建
ゴシック様式といわれるが、とんがり感があまりなく、なんでゴシック様式なのかいまいちよくわからんのではある。平安女学院のチャペルなんだけれど、学校と別組織の聖アグネス教会の運営となって現在の名称で呼ばれているらしい。京都在住者にはこれが平安女学院なのだというのは常識のようで、京都在住のうちの上の子もあたりまえのように知っていたが、よそ者にはわかりにくいところ。
所在地: 京都府京都市中京区烏丸通三条南西角
設計: 辰野・葛西建築事務所
竣工: 1906年(1999年取り壊し、2003年レプリカ再生)
構造: れんが造2階建
辰野金吾。レプリカ再生。やっぱり辰野金吾の物々しい感じが、レプリカ再生の原動力になったのでは・・・と思ったりする。
となりのマンションに注目。辰野金吾してます。
所在地: 京都市中京区高倉通三条上ル東片町
設計: 辰野金吾+長野宇平治
竣工: 1906年(1988年ファザード保存)
構造: れんが造2階建
辰野金吾。こちらはファザード保存の初めての事例らしい。今回は、車で回ったので三条通はこれだけ。もっと見たい三条通。
兵庫県宍粟市山崎町のケーキ店「木いちご」。チューダー様式、とくにいびつな木材を使ったハーフティンバーがいい感じ。ここまで決めると、屋根の葺き方が難しい。むしろ、カラーベストにして、スレート風を装ったほうがよかったかな。
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