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2009/11/08

京都市内近代化遺産サイクリング

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娘の冬用品を運搬する目的で京都市内へ出かけた。早めの昼食後、母娘水いらすの会話への妨害を避けるためお父さんは、娘の自転車で、市内サイクリングに出かけた。なぜか、自転車とリュックがカラーコーディネイトされているのであった。

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とりあえず、本日の目標は堀川第一橋。娘の下宿からそちらへ向かうため鞍馬口通りを西進すると。おっと、スクラッチタイル張りまくりの建物(地図A)。こういうものに遭遇して簡単に写真を撮れるのも自転車ならでは。

なんか、やたら薄っぺらい建物。もう少し厚みのある建物だったのが「ファザード保存」されたのかも知れない。

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鞍馬口通りから堀川通に出て、少し南下すると、堀川の流れにであう。堀川は今年(2009年)3月に親水公園的に改修されたばかり。で、この流れって既視感がある。なんだったけなぁと考えると、そうそう、舞鶴第3火薬廠の三面貼り水路だ。あれって、実に親水公園的だよなぁ。

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で、無事、堀川第一橋(地図B)に到着。中立売橋、鶴嘴[3]とも呼ばれるこの橋は、明治6年[1](大正2年拡幅[5])の石造アーチ橋。二条城から御所への公儀橋[3]であった。おっと、これも、舞鶴の旧岡田橋に瓜二つ。

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堀川第一橋のすぐ南側にあるコンクリートアーチ橋。現在は歩道橋として使われている。橋台はれんが積み。この橋台は市電の単線時代橋台らしい。この上を走っていたのは、北野線。1895年9月24日に中立売線の終着駅堀川下立売からこの橋台のある堀川中立売までが開通している。しかし、この橋のかかる向きは東西なので、北野線はこの橋までは堀川東岸を走りこの橋の手前で西に向きを変え北野を目指すことになる。堀川中立売の停留所は橋の東側にあったのか西側にあったのか知らないが、もし橋の東側にあったのであれば、この橋は1900年5月7日の大宮(中立売大宮)までの開通時から供用ということになる。

ところで、中立売線だけれど、中立売通りにかすりもしていないのに何故「中立売線」というのだろうか。「下立売線」なら納得できるのだけれど。中立売線が中立売通りを走っていたのなら線名も橋のかかる方向も大変に納得が行くのだけれど。

と思っていたら、こちらのサイト[4]で橋の方向については納得。そういうことなのね。

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で、それのさらにすぐ南側にまたもやれんが橋台。これは市電の複線時代の橋台とのこと。これについてはれんがを実測。平均寸法は222.1mm×103.3mm×57.0mm。なかなか微妙なサイズ。「厚めの山陽新型」サイズに近いが少し長い。これに近いサイズは今のところ見当たらない。また、複線化がいつ行われたのかはよくわからない。

目地は平米地。隅石は江戸切りで豪華な橋台。れんがはイギリス積みかオランダ積みか判然としないが、とりあえず広義のイギリス積みとしておく。

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ところで、この橋台につかわれているれんがであるが、よく見ると写真ではわかりにくいが釉薬が施されているようだ。釉薬つきのれんがは始めて見た。

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堀川第一橋から少し下ると、こういういわくありげな建物(地図C)。梅香荘というアパートだが、もともとは 京都電気鉄道堀川変電所らしい。っていうことはようするに「市電」の変電所。ということは明治(1895年ごろ?)の建物か。れんがもちらっと見える。おそらくモルタルの部分もれんが造にモルタル塗りかな。元は全面れんがが露出していた可能性もある。自転車ならではの拾い物。

ヨーロッパとかでは築100年のアパートとかよくあるが、日本にも築100年以上のアパートがあるのである。しかもれんが造。

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堀川下立売の交差点にあるこれも古そうな建物(地図D)。となりが下立売堀川郵便局なので、旧局舎かなと思われる。

ところで、この「下立売堀川」という郵便局の名称はかなり変である。一般にこの交差点は「堀川下立売」と呼ばれているはずだ。これのヒントは、先ほどの堀川第一橋のあたりにあった市電の堀川中立売駅にある。実は、堀川中立売駅は、1913年ごろから1918年ごろまで「中立売堀川駅」という駅名であった。したがって、おそらくこのころは「中立売堀川」という呼び方が一般的であったのかもしれない。ならば、下立売堀川郵便局ができたのは、ひょっとするとこのころで、旧局舎もこのころの建物ということになるのかもしれない。ただ、建物から受ける第一印象としては、1920年代後半、昭和初年ごろではある。

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下立売通りを進むと、おっと、府庁だ(地図E)。写真を撮っていると、門衛さんが、きょうは中も見れますよと話しかけてくれた。ラッキー!

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ということで、中も見せてもらった。旧知事室の中まで見せてもらえると思えば、国民文化祭準備室なんかがあったりして現役の庁舎なのである。平成16年、重文指定。

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で、聖アグネス教会(地図F)。れんがも実測。寸法は215.5mm×103.0mm×52.7mm。これはギリ「山陽新型」かな。ここで、嫁はんとの約束の時間がせまり時間切れ。自転車の機動力は実に心地よかった。


大きな地図で見る

れんがの寸法のとりまとめはこちら

参考文献

  1. 回遊日記, 2006. 中立売橋. WEB.
  2. 平尾慶介(監修), 2009. 日本鉄道旅行地図帳(9), 関西2. 新潮社.
  3. カンナ, 2009. よみがえった堀川. WEB.
  4. 中村浩史, 2000-2005. 京電・中立売線の廃線跡探訪, 堀川中立売付近. WEB.
  5. 高橋伸一, 旧京都電気鉄道 旧中立売橋梁. WEB.

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コメント

あれ。梅香荘の裏手には回らなかったんですか?
岩本禄の西陣電話局の角から進むと、まんま煉瓦壁の
梅香荘を見ることができますよ。

ちなみに、府庁から聖アグネス教会付近の街中には、隠れた近代建築が
多く存在します。
武田五一設計の個人宅も残ってますよ。

梅香荘は、下調べしていなかったので深入りしませんでした(笑)。

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