但馬三江駅について言い残していること
但馬三江駅の改修等について書いていないことを書いておく。
後ろ姿の女性ではなく建具の話。建具はメンテのこととかもあろうが、木製建具に取り替えて欲しかった。電灯などかなりこだわった器具を入れているが、このアルミサッシで大正ロマンは台無しである。昨年竣工のJR小浜線松尾寺駅では、木製建具を入れていい味を出している。ここは肝だったろう。
塗装はこのいわゆる「ペンキ」という感じのべっとりした塗装。いちいち比べてしまうが、松尾寺駅は今風の塗装である。これについては、舞鶴高専建築システム工学科の上坂君とも「こっちのほうが建築当時に近いのかもしれない」と意見が一致。
こちらは別棟のトイレ。母屋とかなりテイストが違うが、とくに合わせることもなかっただろう。横架材の使い方がユニーク。こういう手法ってあるのかな。
そして、これが、駅舎の竣工が開業時の昭和4年12月ではなく、昭和5年だとする根拠の建物財産標。いつも思うのだが、建物財産標に記載されている年月とは竣工時の年月なのだろうか。「昭和5年3月竣工」と書かれているわけではない。単に「昭和5年3月」と書かれているのみである。つまり、「昭和5年3月」に何が起こったのかは書かれていない。建物財産の帳簿搭載年月かもしれない。このあたり、ご存じの方があればご教示願いたい。
というわけで、三江駅雑感であった。アルミサッシ以外は大変に気の利いた改修だと感じた。関係者の皆様、ご苦労様でした。
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