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クマバチの羽化成虫の脱出についての考察

R工房氏のブログ記事「クマバチ百聞は一見にしかず」を見て考えたことに関するメモ。

クマバチの巣の構造については、こちらに書いた。ただ、終端構造がどうなっているのかはよくわからない。可能性としては、図1と図2の場合が考えられる。

F01  F02

ただ、今回のR工房氏の観察により、羽化成虫が穴を開けて出てきたことから、図1の可能性が高い。以下、図1の構造を持つこととして考えてみる。

F03

図1の構造を持つのであれば、産卵順序は図3のとおりである。この場合、羽化順序も数字の順番となる。このとき、1番の羽化成虫は穿孔しない限り脱出できない。ファーブルはこのようなパターンの他種のハチで、最初に羽化する成虫は巣の中で待機し、4番から順に脱出して、1番は最後に脱出することを観察している(図4)。

F04

ところが、R工房氏は成虫が穴を開けて脱出することを観察しているので、図5のように、すなわち、最初に羽化した1番は脱出のために穴を開けてそこから脱出し、おそらく2番以降もこの穴から脱出してくると考えられる。

F05

なお、R工房氏の場合の被害材の樹種であるが、これまでのいくつかのブログ記事の写真からスギ材であると考えられる。スギ材はもっとも普通に用いられる建築材料であるから、使用条件等によっては同様の被害が発生することは十分に考えられるものの、いままでこのことに言及されたものは見たことがない。気づかれていないだけで案外同じようなことは多数発生しているのではないかと考えられる。

コメント

永井様 こんにちは。
この度は、クマバチ及び弊ブログのために
このようにご丁寧な解説図と説明をいただきまして、
ほんとうにありがとうございます。

持ち家でしたらすぐに取り付けをはずして・・
などの措置も可能なのかもしれませんが、
なにぶん借家ですのでなかなか簡単にはいきませず、
今後の方策を続けて記事にしていきますので、
またのお越しをお待ちしております。

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