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2011/08/01

新見市 御茶屋橋

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地図A。1928年竣工。当時は国道180号線の橋梁として架けられた。鉄筋コンクリート桁橋。さりげなく美しい橋であるが、痛みが激しい。

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親柱は万成石(花崗岩)を使用しているという。これはまだましな方で、もっとボロボロになっている親柱もあり痛々しい。

ところで、新見市は新見駅も高梁川橋梁も御茶屋橋も1928年、昭和3年竣工である。昭和3年は新見市にとって変革の年だったのだろう。駅ができ、鉄道ができ、中心市街地から駅に向けての国道ができたのである。文字通りの新しいグランドデザインが着々と現実化していった年なのである。ただ、駅が旧中心市街地から中途半端に離れすぎていたというのが、小さな街としてはそのパワーを分散させてしまい、旧中心地と駅前の両立が難しかったのではと思う。

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御茶屋橋のすぐ南に、江道橋(地図B)という新しそうな橋がかかっている。デザインも御茶屋橋をパクったアーチであるが、このアーチはハリボテで、反対側はこのハリボテは省略されている。そして、旧中心市街地の御殿町を象徴するなまこ壁のデザインもあしらわれて、古い町並みの御殿町を中心とした観光による振興の決意表明のように感じる。御殿町についてはまた紹介したい。

この江道橋であるが、いろいろ調べてみると、昭和8年竣工の橋は架け替えられておらず、「修景」のためハリボテだけ付加されたということのようだ。このことにより、最高の橋から最低の橋になったと酷評されている。

御茶屋橋の写真は2011.7.26、江道橋の写真は2011.7.29撮影


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