KTR宮津線 東畑橋梁
KTR宮津線の豊岡~但馬三江間にある小さな橋梁である(地図A)。「橋梁」としたが、これは塗装の記録表示に「橋りょう名」とあるのでこれを採ったのだが、実際にこの構造物下に水路はなく、そういう意味で橋梁ではない。架道橋か避溢橋だろうが、避溢橋という線が正解だろう。
小さいが、実に異様な構造物だ。桁橋なのに、下にコンクリート構造物があり、しかも下の構造物は桁と接していない。このコンクリートはおそらく橋台部にかかる土圧の対策のために付けられたもので、後付けの可能性もある。というわけで、パッと見、実に威圧感のある橋である。
このコンクリート構造物は3重にもなっている。
桁にある銘板。例によって読みづらいが、
昭和四年(■■■ 1256)
・・・・工場製作
活荷重 E-33
鐵道省
--------------
材料
I:八幡製鐵所
C:仝上
L:日本■■■■■■
鈑:■■■■■■■■
鋲:■■■■■■所
といったところが読める。E-33といえば、余部鉄橋と同等の設計基準であるから幹線規格だ。
線路脇に上がる小道があり上がってみるとトンネルの坑口が見えた(地図B)。コンクリートの打ちっぱなしである。
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