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2013年8月

2013/08/25

2013年10月19日(土)、舞鶴戦争遺跡探訪会を開催します。

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開催日2013年10月19日(土)に決定です。雨天決行。
10時、ミニストップ舞鶴市鹿原店集合です。JR利用の方もご連絡いただければ対応します。

行き先は第三火薬廠と葦谷砲台。歩行距離も短くお手軽です。

集合時間場所等変更の可能性もありますので、参加希望の方は、メール等で参加申し込み願います。->メール

現在、私含め7名参加予定(うち女子1名)。

Facebook イベントページ



2013/08/17

コミケにおける「但馬みえ」コスプレの意義

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鉄道むすめ「但馬みえ」に関しては、こちらでも何回か書いた。

結局のところ、但馬みえがKTRを代表する鉄道むすめになったのだけれど、この但馬みえというネーミングは兵庫県豊岡市の駅名から採られたものであって、予想通り(京都府の鉄道である)KTRは基本的にシカトしているようにしか見えない。むしろ、KTRは但馬みえという鉄道むすめキャラがありながら、「けいおん!」や「宇宙戦艦ヤマト」のラッピングカーを走らせたりした。

鉄道むすめ群のなかにあっても但馬みえは、なんとなく年齢もイッテそうだし、どことなく憂いを秘めた表情のようにみえなくもない。なにが言いたいかというと、全て合わせて、いまいちパッとしないキャラクターなのかもということ。

そんな中、コミックマーケット84において、写真家の葦浦史穂が自らの舞鶴砲台本販売にからめて、但馬みえのコスプレをした。リアル但馬みえ(決して「現物の但馬みえ」ではないんだけどね)を見ると、まず目に入ってくるのが「但馬」というネームプレートなんだけど、総合的に兵庫県キャラ、もっと言えば、但馬キャラとしかいいようがない。

葦浦さんが但馬みえのコスプレをしたのは、自身の舞鶴本にからめて舞鶴も走っているKTRの鉄道むすめということなんだろう。舞鶴はKTRエリアの最東であり、但馬三江駅はKTRエリアのほぼ最西である。直線距離で50kmほども離れている。文化的にもかなり隔たっている。

葦浦さんが、舞鶴本の協力者である僕(豊岡市在住)を立てて但馬みえに扮したのかも知れないが、豊岡、舞鶴ともに古くは豊岡県という同じ県に所属していた時期もあり、それが、いまKTRによって繋がっているんだと再認識した次第である。

蛇足だが、葦浦「但馬みえ」はどことなく「田島令子」に似ている(笑)

というわけで、舞鶴砲台写真集は無事8月11日(僕の誕生日)に発売されたのでした。私の手元にも幾つかありますので、ご入用のかたはメールなどでご連絡いただければお送りします。



2013/08/04

ジュール・ヴェルヌ著 安東次男訳 「ジャンガダ」

講釈師、見てきたように嘘を言い。これは、ジュール・ヴェルヌへの賛辞であろう。

「八十日間世界一周 」はもちろんのこと、「地底旅行」ではアイスランドを、「アドリア海の復讐」ではトリエステやアドリア海東部というかなりツボなエリアを、「地の果ての灯台」ではマゼラン海峡を、そして「グラント船長の子供たち」ではなんと南緯37度線にそって世界一周とジュール・ヴェルヌの魅力はありえない旅行記であることは論を待たないであろう。もちろん彼自身そこを訪れたはずもなく、あくまで資料に支えられた「空想」旅行ではあるのだが、史実や文献もちらつかせながらうまく「見てきたように嘘を言」う手口は巧妙である。とくに、19世紀にこれを読んだ人は、これらの地域に関する情報が今以上に得にくく、驚きや楽しみも大きかったであろう。

で、アマゾン川下りである。「ジャンガダ」とは筏のことである。長さ300mの巨大な筏での悠々たる川下りだ。

1部と2部にわかれているが、1部はアマゾン川下りが中心で、話の本筋は遅々として進まない。話の筋を早く追いたい者としては、イライラするのであるが、この焦燥感は、むしろヴェルヌの仕掛けた「退屈なアマゾン川下り」のリアリティなのかもしれない。

2部に入って急転直下、話はどんどんと進むが、これはむしろ今まで焦らされていたからこそ、話のテンポが心地良いのかもしれない。

主人公の無罪立証のための証拠物件が暗号化された文書であったという大変わかり易いストーリーであるが、暗号解読の結末に至るまでの伏線の妙が素晴らしく、ヴェルヌ作品のなかでもストーリーの面白さでは秀逸な作品の一つであろう。暗号文書は「地底旅行」でも出てくるが、「地底旅行」では、暗号文書はごくごく脇役であるが、「ジャンガダ」では、いきなり暗号文書から始まり暗号文書は主役となっている。

1部が若干退屈かも知れないが、2部での話の展開は素晴らしく、オススメのヴェルヌ作品である。この安東訳本は1969年に発売されたものの復刊。


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