生野鉱山的アーチ積み
生野鉱山近代化産業遺産特別公開に行ってきた。で、ファーストインプレッションとしては、そのアーチ積みの特殊性である。
写真は、オリバーフィルター室(1890年)のアーチ積み。長手積み的なアーチ積み。そのため、煉瓦の厚みにテーパーを掛けて厚みを調整している。
フツーのアーチ積みってどんなんかというと、上の写真のごとく、小口積み的なアーチ積み。写真は、舞鶴吉坂堡塁だが、舞鶴のレンガ倉庫も、JRのトンネルもアーチ積みといえば小口積み的なもんである。
ついでに旧神戸外国人居留地下水渠(1872年ごろ)の写真も上げておく。こちらは、断面から見ると小口積み的なんであるが、径が小さいため、煉瓦にテーパーがかかっている。実は、この物件以外でテーパーのかかった煉瓦を見たのは今回がはじめてである。外国人技術者が入っていたというからそういうことから、こういう特殊なアーチ積みがなされているのかもしれない。
というわけで、とりあえずファーストインプレッション。
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