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2016/01/09

テンボの防空監視哨

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防空監視哨のものと思われる基礎とアンカーボルト

コウモリの探索の下調べとして兵庫県美方郡香美町香住区沖浦の沖浦鉱山についてネット調べていると、香住区上計に防空監視哨跡があることがわかり[1]、こちらにも行ってみたくなった。

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花見峠への峠道

まずは花見峠を目指す。花見峠への峠道は幅員も広く軍道を思わせるほど立派な道だ。

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花見峠の宝篋印塔

峠には宝篋印塔がある。裏面には文政7年(1824年)建立とある。かなり、立派な宝篋印塔である。

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防空監視哨のもののと思われる基礎

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防空監視哨のもののと思われる瓦

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骨材は川石

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遺構付近で見つけた瓶

遺構はあった。3間×2間ほどの木造建築物の基礎のみ。瓦の破片が見られることから瓦葺であったと見られる。骨材は砕石ではなく川石(玉石)であることから防空監視哨の遺構と見て間違いなかろう。遺留品としては無銘の緑ガラスの瓶があったが監視哨関係のものかどうかは不明。

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素掘りの穴

頂上付近には素掘りの穴が2〜3個あるがこれは綾部の高射砲陣地にあるものに(ひと回り小さいが)似ている。高射砲があったとは言わないが、偽装砲(ま、ホウキの柄ww)くらいはあったのかも。

----2月9日附記------
この穴は炭焼き窯の可能性もある。今まで白炭窯しか意識していなかったが、黒炭ならこの形状でも焼けるのかなと。

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三等三角点

遺構脇に三等三角点。これがなかなか見つからなかった。

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テレビの共聴アンテナの残骸

テレビの共聴アンテナも「遺構」レベルの残骸が少なくとも3箇所で見られた。集落ごとに中継所があったのかも。

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頂上付近からの眺望

頂上付近、スカッとした眺望は木の枝に遮られる。

峠道で見られる碍子

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峠道で見られる碍子

峠道では碍子が散見される。峠道で見つけた碍子には数字が入っていた。数字の入った碍子は初見。

上の写真は登るときに見つけた碍子群。このTKマークは以前夜久野鉱山で見たことがあると思ったけれと、夜久野鉱山のはTの字の横棒が直線。

P1040117
夜久野鉱山の碍子(2014.3.29撮影)

それはともかく、最初右上の碍子をみて、「1925 6」と5と6の間にスペースがあるように見えて、1925年6月かなと思ったのだが、左下のは「19256」とまったくスペースがない。これは製造年月ではないのかなと思った次第。

1503
下山時に見つけたTK碍子

ところが下山中に別のを見つけた。若干判読がビミョーだけれど、「1920 8」とも読める。 .

1510
日本碍子のマーク入りの碍子

3枚目も同じく下山途中。これは、日本碍子(現在の日本ガイシ)のマーク入りだが、1929。日本碍子のマーキングは美しい。

帰ってネットで調べてみると、碍子のマーク付近の数字は、

と、すべて1900代。となると、これはやはり製造年としか考えられない。

このようなことから、花見峠の峠道の碍子は1920年代製造と考えざるをえない。そうすると、テレビ中継所の電源供給用の碍子とは考えられない。峠道を通して電気を送っていたということになるのかな。

[1] 柴山ふるさと教育応援団編, 2012, 柴山ふるさとガイド, 香美町教育委員会

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コメント

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取締役会が能力オーバーフローなんだって?

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