2016年7月2日(土)、梅雨の中休みで、各地今年一番の暑い日に書写山に行ってきました。参加者は3名です。
参加者が少なかったのですが、書写山ロープウェイ駐車場に集まり、車で六角坂参道まで行き、自然観察をしながら散策しました。
まず目についたのはイヌヒメワラビが参道に入口辺りから目に付いた。この辺りにはニホンジカがかなり生息しているが、シカの忌避植物であり、ニホンジカに食べられた痕跡は見られなかった。
3週間ほど前に同じ参道を歩いた時にはハンカイソウの花が半枯れ状態で咲いたが、今回は花の時期を逃したのか、花が見られなかった。
参道を少し登ると真っ赤なタマゴタケが目に入った。さっそくシャッターを押した。また、参道にはイズセンリョウがいたるところに生育しており、見飽きるほどでした。
そのほか参道沿いにはセンダン、クラマゴケ、ミズキ、ニガキ、アズキナシ、リンボク、カゴノキ、ジャゴケ、コヤスノキなど、圓教寺境内にはナツツバキ、マメヅタ、ヤダケ、ヒトツバ、コジイ、シキミ、ボダイジュなどが見られた。
参加者は少なかったが、ぶらぶら歩きながら自然散策するのもいいものだなと感じた。
またどこか播磨地域で計画するつもりです。そのときには是非参加し、一緒に散策しましょう。
布引貯水池の水源林の歴史を探り、植林114年後の森林を見る。
2016年6月11日(土)
9:55 | JR新幹線新神戸駅1階・布引登山口入口 |
11名
( )の内は当初の予定時間
研修会資料入手先
この度、当会会員の清水孝之さんの著書『神戸・六甲山の草花ハンドブック(春―初夏編)』が出版されます。
サイズは新書判(103mm×182mm) 神戸・六甲山の樹木ハンドブックと同じ大きさです。
オールカラー341ページ、記載樹種は331種です。
店頭販売は4月10日頃からですが、清水さんが予約販売をされます。
店頭価格2,700円(税込)のところを
詳細、申し込みはこちら。
平日開催にも関わらずたくさんの方にご参加いただきました。ぽかぽか天気の中集合したみなさんと昆虫館前でご挨拶と自己紹介。まずは館内のジオラマ展示室(北摂の雑木林の虫たちが10倍の大きさで迫ります)、生きた昆虫の展示室(擬態の名手コノハムシや世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」かつては昆陽池にも生息していたゲンゴロウなどが見られます)、チョウ温室(14種1000匹の蝶と色とりどりの花が咲く温室です)をご案内しました。
チョウ温室では旅をするチョウ「アサギマダラ」や日本最大級の「オオゴマダラ」などが花の蜜を吸う姿や求愛する姿、産卵の瞬間等を観察しました。
その後映像ホールにて「昆虫たちの冬越し」についてパワーポイントを使ってお話ししました。土の中や朽ち木の中で眠るようにお休み(休眠)するゴミムシやスズメバチの女王。カブトムシの幼虫やミツバチなど冬でも食餌をとり、活動しているような昆虫たち。チョウの中までも卵、幼虫、蛹、成虫と種類によって様々な生育段階で冬を過ごすことなど昆虫たちの冬の暮らしぶり(冬越し)について紹介しました。お話に出て来たカマキリの卵のう、セミの産卵痕のついた木の枝、カブトムシの幼虫、アゲハチョウ、オオゴマダラの幼虫と蛹など生きた昆虫とのふれあい観察も行ないました。
オリジナル映画「虫のうんこ」を見た後は企画展「だっぴ~ひと皮むけましてん~」ギャラリートークです。体の中に骨を持たず外側を鎧のように硬い殻で覆い体を支えている(外骨格)昆虫は、皮を脱いで大きくなり皮を脱いで変身します。大人になるためにはどんな昆虫も必ず脱皮すること、チョウのように幼虫が蛹になってから成虫になる完全変態、バッタのように幼虫から蛹を経ずに成虫になる不完全変態など昆虫の暮らしぶりと成長のしかた等について紹介しました。
最後に館入り口前で記念写真を撮ったあと解散となりました。みなさん熱心で様々なご質問、気づきをいただき、私も勉強させて頂きました。またミュージアムショップでは昆虫グッズをお買い上げいただきありがとうございました。
林業をテーマに丹波市森林組合での森林整備(間伐)を研修しました。これまでの間伐は木も細く、間引きした木を伐ってその場で腐らせる保育間伐がほとんどでしたが、戦後の拡大造林で植林されたスギ・ヒノキが40年以上になり間伐木も木材として利用できるようになってきたので、ここ5年くらいでしだいに保育間伐から間伐木を伐採して販売する利用間伐へシフトしてきました。これに伴い林業の機械化が進みました。今回の研修では林業の現場、特に普段見ることの少ない利用間伐で使われる林業機械、また木材がどう使われるかを知るため、市内にある木材市場とチップ加工施設を見学しました。
丹波市森林組合山南支所に集合後、早速間伐現場へ。
林内は幅員3m程度の作業道がありますが、前日までの雨で道がぬかるんでいるため長靴がベターでした。まず土場(木材集積場)を見学。
ここからトラックで木材市場へ運ぶための集積場ですが、細い木は自然に還る資材として作業道を作る際の構造物として使います。木口のスプレーは森林所有者毎に木材を分けるための目印です。
昔はよく使いましたが、現在は細かい作業に使用。
当日は作業道の構造物用の木材を移動させていました。
パイプ椅子を無理やり取り付けている所に良い味がでてます。
作業道脇に少しづつ置いてある3・4mに玉切りされた木材を、グラップルというアタッチメントで積みこんで林内から土場(木材集積場)に運ぶ林業機械です。
立っている木を伐倒し、目的の長さに玉切り、枝を払い、整理して作業道脇に集積する、という複合機械です。作業効率が高く、みなさん驚かれていました。立木の伐倒はアームが届く範囲に限られるので、ほとんどはチェーンソーで伐倒し、ウインチで作業道からワイヤーを伸ばして集材して、路肩に元木が来るように整理した木を玉切ります。
利用間伐の作業の流れは、
作業道の開設 → 伐倒(チェーンソー) → 集材・整理(ウインチ・グラップル) → 玉切り・枝払い(ハーベスタ) → 林内運搬(フォワーダ) → トラック運搬 → 木材市場
土曜日で支所の出勤者が少なく作業の一部を見てもらうにとどまりましたが、林業機械を用いた利用間伐の雰囲気を感じて貰えたかと思います。
山南支所に戻り、昼食をとりながら丹波市の森林、丹波市森林組合、丹波林産振興センター、バイオマスたんばについての資料説明。森林組合は、勤めているとそうは思わないのですが、生産森林組合との違いなど、はたから見るとなかなか理解しにくい組織のようです。また、効率的な路網の整備と間伐作業のために、小規模森林所有者をまとめる施業の集約化について説明をし、木材価格、木材利用についての話などをしました。
午後は丹波市柏原町にある「丹波林産振興センター」
副理事長のN氏より、住宅着工戸数の減少、住宅構造の変化などで木材利用の場が減り木材価格が下がっていること、製品に対して品質基準が厳しくなり、昔からの利用の仕方ができなくなっていること、一方チップ需要が増えていることなどの説明を受けました。
続いて「バイオマスたんば」
S工場長から、チップの加工・販売について説明を受けました。チップは主にスギ・ヒノキ・マツの針葉樹を、10t/時間、1日に60t程度生産しています。90%は市内の兵庫パルプ工場に出荷され、残りは市内の薬草薬樹公園の温泉やグリーンベル青垣の温水プールでボイラーの燃料として使われ、エネルギーの地産地消を行っています。森林組合が搬出する間伐材も4割はチップとなっています。
14:30頃に終了・解散。
駆け足で説明の行き届かない部分も多々あったと思いますが、普段見ることのない林業の現場を体験して頂けたかと思います。
建設系企業さんが神戸市灘区に建設中の有料老人ホームで社員家族の見学会(老人ホームの見学会ではなく、建設現場の見学会です)が行われ、そのプログラムの一つとして松ぼっくり、ドングリなどを使ったクラフトコーナーが設けられて、これのサポートを当会に要請いただき、参加しました。
参加者は約100名(ファミリー)で、これを3つのグループに分けて、建設現場の2カ所とクラフトコーナーを順番に回るという形です。
クラフトコーナーでは、松ぼっくりのクリスマスツリー、ドングリごま、葉っぱのステンドグラスの3つのコーナーを設け、 興味があるコーナーに参加していただきました。
それぞれのグループの時間が約30分ということで短い時間でしたが、それぞれ素敵な作品を作っていただきました。季節がら、松ぼっくりのクリスマスツリーに人気があったようです。
なお、このイベントは、この企業関係の仕事をされている大阪会の森林インストラクターの紹介で参加したものであり、来年度は同現場の従業員を対象にして生物多様性に関わる研修を何回か計画されているということで、それへのつながりも期待して参加しました。
当日の様子は写真をご覧ください。
当会からの参加者:4名
前回6月の研修会時では時間切れで行けなかったシュラインロードを、逆コースで記念碑台から有馬口まで下りました。
薄曇りの天候のうえ日が短くなってきていることから速めに歩いたため、前回のようにじっくりと植物の観察をすることはできませんでした。しかし、タカノツメを主とした美しい黄葉とその落ち葉が醸し出す甘い香りの中を石仏に見守られながら歩き、いろいろな思いを胸にこの道を通ってきたであろう先人達に思いを馳せた有意義な観察会でした。
また、知識や思いを共有しあえる仲間がいることの幸せを再確認しました。参加してくださった皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。
参加者全員の写真:
以上です。
ひょうご森のまつり2015 は、去る11月8日小雨模様の上郡森林体験の森にて開催され、無事終了致しました。各方面からのご協力に改めて御礼申し上げます。
簡単ですが、当日の報告をいたします。
当日スタッフが沢山の樹の枝葉を持ち寄っていただきました、用意していたペットボトルだけでは足りませんでしたが、実の付いた枝も多く、見て、触って、嗅いでとインストラクター会ならではの展示が出来たのではないでしょうか。残念なことに、何種類ほど集まったのか、数えるのを忘れてしまいました。多くの植物見本をほんとうにありがとうございました。
Iさんをはじめ、持ち寄っていただいたマテバシイとスダジイをフライパンで、炒り来場者に試食していただきました。年配の方や、山間地にお住まいの方には、懐かしい味のようでしたが、一方中学生や都会育ちのお父さん方は、「エッ!ドングリ!食べれるの!」と引き気味のところを、インストラクターお得意のトークで、引き止め試食へ誘導。「今日は、貴方のドングリ試食記念日やね!」としっかり、フォロー。縄文人は結構美味しいものを食べていたのかと、思いは数千年も遡りました。
また、参加スタッフもまつり会場の他の展示を楽しむ時間が出来たのではないでしょうか。
私も、猟友会の「イノシシ狩猟シュミレーション」を体験したり、林業機械が実際に玉切りしたり、枝や端材をチップにするところを見学したり、森のお友達のブースを訪ねたりと楽しませてもらいました。
森のまつりの出展に際して、事務手続きをして頂きました、LN21さんをはじめ、10月の下見、当日の諸々の準備など会員の皆様のご協力を心から感謝いたします。ありがとうございました。