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2016.6.11 研修会報告

201606117r

  1. テーマ

    布引貯水池の水源林の歴史を探り、植林114年後の森林を見る。

  2. 日時

    2016年6月11日(土)

  3. 集合

    9:55JR新幹線新神戸駅1階・布引登山口入口
  4. 参加者

    11名

  5. 行程

    (  )の内は当初の予定時間

    9:45~10:00唾液アミラーゼ測定(活動前)
    10:00諏訪山断層(新神戸駅は断層の真上にある)
    201606112r
    10:05(10:00)新神戸駅出発
    • 隆起した崖の林を、リフレッシュ事業で再生中
    雌滝・鼓滝
    • 川向うの崖の照葉樹林
    10:40(10:35)雄滝・夫婦滝
    • 隆起によりできた滝
    • 阪神淡路大震災の際に落ちた岩が滝つぼにある
    布引みはらし台・トイレ
    • 崖の植物
    11:30(11:05)布引貯水池
    • ここから国立公園区域に入る
    • 大雨時にしか見られない放水路の幻の滝を見る
    • 布引断層の上に立つ
    12:15(11:40)市ケ原、トイレ
    再度東谷・蛇ケ谷
    • 明治期の治山空石積みあり
      Image3s
    13:30(12:30)再度公園・風楽山荘(ログハウス)
    • 地元によるこうべ森の学校の説明、木工所見学
      201606115r
      201606116r
    14:00(13:00)昼食、ログハウスの中または広場)
    14:15(13:30)再集合再度公園・風楽山荘前
    • こうべ森の学校の炭焼窯を見学
    • こうべ森の小学校のツリーハウス・ハンモック見学
    • 再度山北面の植生・禿山当時の写真と比較(修法が原池を挟んで遠望)
    • 再度山永久植生保存地調査区No25を観察(11年前植栽を剥ぎとり裸地化し復旧状況を見る)
    • 外国人墓地のヨハネス・デ・レーケさん家族を墓参(明治期砂防の父と言われ田上山の砂防も手掛た)
    15:00~15:28再度公園バス停
    唾液アミラーゼ測定(活動後)
    Image2_2
    15:30(15:18)バス乗車(疲れたため徒歩の下山者はなし) 
    16:00JR三ノ宮駅南側着
  6. 観察したもの
    1. 植物・・
      布引の滝まで:ノハカタカラグサ、マツバラン、オオキンケイギク(滝の崖・黄色花)
      市ヶ原まで:ツメレンゲ(崖)、イワヒバ(崖)、ノグルミ(雄花)、フユザンショウ、オニグルミ、サワグルミ、テイカカヅ ラ(白花)、ネズミモチ(白花)
      修法ヶ原まで:コマツナギ(紫花)
    2. 野鳥・・オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、メジロ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、エナガ、ヒガラ、アオゲラ、サンショウクイ、イカル。
    3. 昆虫・チョウのなかま:ヒカゲチョウ幼虫、モンキアゲハ、モンシロチョウ、ムラサキシジミ、 テングチョウ、イシガケチョウ、ドクガの仲間、キアシドクガ、シンジュサン、アオスジアゲハ、ヒカゲチョウ系、ルリ系シジミ
      ハチのなかま:キイロスズメバチ(巣と成虫)
      コウチュウのなかま:オオヒラタシデムシ、ハナムグリの仲間、キイロトラカミキリ、キンイロジョウカイボン
      トンボのなかま:ハグロトンボ、カワトンボの仲間
      カメムシのなかま:アワフキムシの仲間
      *キベリハムシは見られなかった
    4. 地質・・諏訪山断層、布引断層
      201606113r
      布引花崗岩
      甌穴
    5. 歴史遺産 水道施設(砂子橋、雌滝取水口、松木橋、布引貯水池、分水施設)
  7. 唾液アミラーゼの活動前後の変化
    11人中9人が上昇。2人が変化なし。
  8. 感想
    1. 研修会を研修のみに留まらず、発展させるための提案も一緒に相談できたらと思ってましたが、相談する時間がありませんでした。役員会の承認が得られれば、その後の展開を望みます。
    2. 「水源林を探る」同好会立ち上げをしたいと思います。当面は、わかるところからの文献調査で、メールでのやりとりをしながら、勉強していくくらいしか思いつきませんが、今回、資料をもらいに行った行政関係部局では、水源林としての書類はありませんでした。
      自分が飲んでいる水はどこから来ているのか?
      その水の水源林はどのようなものなのか?
      調査したものは、一般向け冊子にして、どこかの助成金で印刷し、その資料を使い観察会を開くところまで行ければと思います。
      (案1)布引水源林の観察マップづくり(子供用、外国語対応) 人が集まれば、もっといいテーマが出てくると思います。
      (案2)千苅貯水池等にもかかわっていき、水源林を充実させる。
    3. (案3)10/30(土)再度公園で開催の「こうべ森の文化祭」に参加し、公園内ミニミニ観察ツアー(水源林と植林の歴史を観る)の企画。
      または、今回の研修ルートの布引~再度公園を歩く。「こうべ森の文化祭」の参加メンバーは、六甲山で活動するグル―プです。
      行政は、環境省瀬戸内海国立公園六甲管理官事務所、兵庫県神戸農林事務所林業課、神戸市公園部森林整備事務所です。
      神戸市北区で里山林手入れをしている「山田の里グリーンクラブ」は、立ち上り時には行政から森の手入れ道具を借りておられました。今も会報の原稿に寄稿してもらい最新の林業行政の話を仕入れたりもされています。
      ほかにも、キノコの会、ドングリの会、こうべ森の学校、こうべ森の少 学校、摩耶の森クラブ等も参加されています。
      横のネットワークづくりに、参加してみてはどうでしょうか?
    4. 今回の研修で自分が得たもの
      1. 一度はやって見たかった森林療法で出てくる「唾液アミラーゼの測定」が試せた。(結果はともあれ)
      2. 仕事ではかかわりが薄かった水源林に関して、勉強するきっかけになった。
      3. 下見の際「おんたき茶屋」に立ち寄り、「布引の滝に感謝する会」が、昨年茶屋10周年の際にできたという存在を知り、記念誌もいただき、知らないことの記事を読みうれしかった。
        布引の滝の講演会にも出席できた。
      4. 研修会で、大嶋通弘さんから「布引鉱泉所」があったとの話を聞き、翌日には、ホームページの抜粋まで送っていただいた。
        早速、西宮市津門の会社に、布引ウオーター等注文して、会社の歴史資料も一緒に送っていただいた。
        新神戸駅舎の位置に、明治32年創業して、昭和13年阪神大水害の際に会社が流されて、西宮市に移転したとのこと。
        私が以前見た、JR新神戸駅からの登り口で水をパイプから汲んでいるのを見たタンクローリーは、この「布引礦泉所」のものでした。
        水害にあったけど、井戸は残って、今でもここからタンクローリーで水を西宮の工場まで運んで、炭酸水を作っているそうです。これぞ、神戸ウオーターですね。長年のつかえがおりました。森林インストラクター兵庫、研修会、万歳!!
  9. 今回の研修会の資料等
    これから関係機関を回り、参考になりそうな資料をもらいました。(別添一欄表)
    森林インストラクター兵庫の名前を出せば、今後も資料提供してもらえると思います。
    再度公園の「風楽山荘(ログハウス)」も、火・木・土と月1回の土か日の例会以外は、森林インストラクターの研修会なら使わせてもらえると思います。(無料、事前申し込み)
    皆様もぜひ、ご利用ください。

研修会資料入手先

  1. 「国立公園ガイドシリーズ・瀬戸内海国立公園(六甲地域・摩耶編)」(2008.11) 環境省近畿地方環境事務所神戸自然保護管事務所
  2. 「国立公園まるごと六甲山(地図)」(2013) 国立公園六甲山整備促進協議会事務局(兵庫県神戸県民センター県民交流室内)
  3. 「楽しいまち神戸GUIDE MAP(近代化産業遺産)」(2015) 兵庫県神戸県民センター県民交流室
  4. 「保安林のしおり」(2015) 兵庫県神戸農林事務所林業課
  5. 「神戸水道創設」(2015.1) 神戸市水道局事業部施設課浄水係
  6. 「歌碑のみち・布引三十六歌碑・文学と歴史の散歩道マップ」(2007) 神戸市中央区役所まちづくり推進課
  7. 「再度山永久植生保存地調査報告書第9回」(2015) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  8. 「六甲山地・再度山の森林のむかしといま(再度山永久植生保存地調査解説)」(2005) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  9. 「六甲山植林100周年記念・六甲山の100年、そしてこれからの100年」(2003) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  10. 「六甲山のマザーツリー[母なる木]マップ」(2011) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  11. 「砂防学会50周年誌・林和彦・水に呼びされた森―再度山の緑化への道のりー」(1998.1) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  12. 「六甲山を切る・えん提―日本最初の石積みえん提―(蛇が谷)」毎日新聞社発行(1997.8) 神戸市建設局公園部森林整備事務所
  13. 「(再度山周辺)植林の年代を記録した『神戸区有山林全図』の一部・再度山永久植生保存地調査報告書第1回」(1965)
  14. 「こうべ森の学校ボランティア活動10周年記念・森の手入れin再度」(2013) こうべ森の学校
  15. 「森をそだて、森にあそぶ、こうべ森の学校」(2015) こうべ森の学校
  16. 「こうべ森の学校だよりNo.69(2016年3.4月号) こうべ森の学校
  17. 「保安林制度のあゆみ」兵庫の林業No.203(1998)
  18. 「今注目したい風致的施設『庭園砂防』工事について」国立公園No.559(1997.10)
  19. 「熊沢潘山と森林(上・下)―吉沢利忠」岡山の自然No.83/84(19960.6/8)
  20. 「水源かん養論争とその周辺―吉沢利忠」山林史(未定刊)

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